『深夜復讐便』

監督:ジュールス・ダッシン

プロットはごちゃごちゃしているけどその分いろんなところが良く見える映画だった。一応ファム・ファタールっぽくリカがいるのだが、財布を盗もうとしたのかは結局不明だし、ヒロインという感じはあまりない。むしろ警察を呼んだことで復讐に一役買っているし、あくまで完遂させるための役割でしかない。最後はとってつけたように結ばれてはいたが。それよりもエドとの友情の方が気になる。あのトラックの下での出来事が主人公の原動力となっている感じすらする。二人組も1人が寝返って1人は良心を貫いて、と一概に描かれないキャラ設定がいい方に転がっているような気はする。リカと主人公が出会うバーのシーンなんかは最高だし、暴走するエドのトラックの迫力など名シーンが多い。

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