『ウンベルトD』

監督:ヴィットーリオ・デ・シーカ

きっついな。資本主義社会においては、資本がないと犬も預かってもらえないし引き取れないし、死に場所すら与えられない。タクシーにお釣りの小銭がないからって、わざわざいりもしないコップを買ってお金を崩すことの馬鹿馬鹿しさ。コップ売りはお金を崩せるにも関わらず、金を出す客しか相手にしない。最後も実にいいタイミングで子どもたちが走ってくるんだよな。犬が別れたはずのウンベルトじいさんにトコトコ着いて行くところは涙なしでは観られない。

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