『危険な場所で』

監督:ニコラス・レイ

自己憐憫が過ぎるというか、あまり好きではなかった。ただ二人が初めて出会うシーン、ジムの顔に女性の声が被さってくるのだが、なかなか切り返さない。結局室内に入って初めて顔がわかる。孤独だったジムの顔に重なる声だけの存在(メアリー)が、ジムを癒していたのだろうか。帰り際一人で渋谷を歩いている時に、「周りに人がいる方が孤独を感じる」という台詞を思い出した。孤独感はみんないつも持っていて、それに気付きやすいかどうかの違いなんだと思う。

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