『アシスタント』

監督:キティ・グリーン

地味だけど描かれていない部分はエグい話。でも映画的には流石に地味すぎる。主人公がお茶を入れるキッチンはやたらと生活感があり、しかし主人公の家は全く登場しないため、私生活と職場の境目が意図的に切り崩されているように見える。相談に乗ってくれるはずの男は告発者の夢を生贄にして性加害を隠蔽しようとする。謝罪文を書くときも主人公の本音は同じく隠蔽され、同僚の言葉をそのまま打ち込む。新人アシスタントの子が一見元気そうに見えるのも憎い。

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