『条理ある疑いの彼方に』

監督:フリッツ・ラング

微妙だな。これで期末レポート書こうと思ってたけどやめようかな。
まず話自体に推進力を感じない。彼ら二人が作った証拠はもう序盤で描かれているんだから、そこを法廷で掘り下げられても退屈なだけだし、くどい。だったら法廷シーンを先に持ってきてフラッシュバック形式にした方がまだいい。あと流石にスペンサーの死亡は笑った。そんな都合よく都合悪いこと起きないでしょ。話を進めるためなのは分かるけど、流石にこれは見過ごせないほどの粗だと思う。結局遺言で彼の無実(有罪だったが)は晴らされるが、それは後出しかな。提示した証拠捏造描写の中から、彼を無罪と全員に信じ込ませるだけのインパクトある証拠を見つけて欲しかった。その後のどんでん返しもイマイチ。序盤の二人の行動の違和感は拭えたけど、ちょっと雑。ラストショットもいいとは思えない。ラング十八番の明暗コントラストも全然ない。本当に褒めるところがない。

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