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【2021年】超個人的K-POPヒットソング集

はじめに

今年も残りわずか。
皆さんにとって2021年はどんな1年だっただろうか。
私の今年1年を漢字一文字で表すと「耐」である。
フリーランスとして働き始めてみたものの、給料0の月があったり、危うく裁判沙汰になりかける事案が発生したりと踏んだり蹴ったりな年だった。
…いや本当にキツかった!今だから何とか笑えるけど、渦中にいた時は正直“もう無理かも…”と何度思ったことか。
だからこそ、今年を振り返ると“自分、よく耐えたな”という気持ちになる。
必死で食らいついた自分を、私は全力で褒めてあげたい。

ところで、こんな災難続きの2021年を私が強く生きられたのには理由がある。それが『K-POP』だ。
私はK-POPを聞くことで毎日元気を出していた。
K-POP特有の独特なメロディーラインや力強くて前向きな歌詞たちが私を励ましてくれたのだ。本当にK-POPには感謝しかない。ありがとう。
思えば2021年は私にとって苦難の年だったが、K-POP界にしてみれば良作に恵まれていた1年だった気がする。
そこで今回は私が2021年で個人的に刺さった楽曲たちをエピソード込みで5つ(番外編含む)紹介したい。

1.『어떤X (What Type of X)』/Jessi

まず紹介するのはJessi언니の어떤X (What Type of X)』
私はこの楽曲で初めてJessi언니の歌声や楽曲に触れたのだが、聞いてびっくり。自分の好みどストライクだった。
TikTokではダンスにフォーカスされていたこの楽曲だが、聞き込むと音楽そのものの良さに気が付く。

『어떤X (What Type of X)』の良さは、何と言ってもJessi언니の歌声だ。ハスキーで低めな歌声は韓国語はもちろん、英語詞にもピッタリ合う。
その歌声でめちゃくちゃ勝気な歌詞を歌い上げてくれるのだから最高だ。
例えば、판단하지  인생 모르잖아(決めつけないで 人生は未知よ)」という部分。“私の人生は私で決める”を地で行くJessi언니が歌うからこそ、歌詞が生きた言葉としてすっと入ってくる。

私はこの曲に出会う前まで、ずっと自己肯定感が地を這っていた。何をしても自信がなく、常に周りの視線を気にするような人だった。
しかし、この曲に出会ってから私の人生観が少し変わった気がする。
もっと自分中心に生きていいのだと思えたし、なにより堂々としている方がかっこいいということを知れた。
私が自分自身に自信を取り戻せたのもひとえに어떤X (What Type of X)』という楽曲、そしてJessi언니という存在のお陰である。

2.『Full DaSH』/イッツワン(iKON ・バビ、THE BOYZ ・ソヌ、SF9・フィヨン)

2021年のK-POP界を象徴する番組『KINGDOM』(そう思っているのは私だけではないはず)。
人気ボーイズグループ6組がパフォーマンスでバトルするという内容だ。
『KINGDOM』ならではのアレンジやコラボも多く、毎話噛り付くように見ていた。

この番組における私のヒット曲はイッツワンの『FullDaSH』
歌っているのはiKON ・バビ、THE BOYZ ・ソヌ、SF9・フィヨンというラッパー3人衆。
「アイドルのラップ」というとどうしても多少のキラキラ感と丁寧で飾られた雰囲気があるなと個人的に思っていたのだが、この3人の紡ぐラップ詞は違う。ストレートな発言が多く、随所に泥臭さというか負けん気の強さを感じるのだ。
イメージは馴れ合うことなく一人で闊歩する野良犬。まるで高みの見物でもしているかのような歌詞は堂々としていてかっこいい

“自分のラップ像”を確立し、ステージ上ではとにかく楽しそうにするバビ
クールで大人びた見た目と裏腹に誰よりも勝ちにこだわるフィヨン
“アイドルらしさ”を脱却するべく自由な感性でのびのびと歌っているソヌ
個々に見ると3人の性格は異なるのだが、根底にある「ラップの実力をなめられたくない」という思いは共通しているような気がする。だからこそ不思議と3人の感性が共鳴しているのだ。私は3人の持つ“漢気”みたいなものに強く惹かれた。

ちなみに『KINGDOM』のラップバトルで歌われたこの曲。勝負は惜しくも相手チームに敗れてしまったが、荒削りながらも力強さが色濃く出ていたイッツワンチームの方が私個人としては好きだった。

3.『Blockbuster』/ENHYPEN

2021年10月12日に発売されたENHYPENの1st フルアルバム「DIMENSION: DILEMMA」の中の1曲『Blockbuster』
トラックリストが出た時から楽しみにしていた。というのも、作詞作曲が大好きなLDN Noise(ロンドンノイズ)だったからだ。
しかも、ENHYPENの先輩でもあるTOMORROW X TOGETHER(TXT)のヨンジュンもフィーチャリング参加している。
全編が公開された後、改めて『Blockbuster』を聞いてみたのだが、聞けば聞くほど好きになっていった。

まずメロディがいい。全体的にロック調でとにかく気分が高まる。
私の語彙力が乏しいため上手く言葉に表せないのだが、まずイントロのギターがギュイーンとなる感じが堪らない。
歌い方も心から叫んでいるように歌う感じがとても印象的だった。
また、冒頭のヨンジュンのラップも先輩としてENHYPENを強く引っ張っていくという意志が感じ取れてかっこいい。全体的に強気な姿勢が出ているこの楽曲で、私はENHYPENの新境地を見た。
第4世代だからこそ出せる若さゆえの覇気が曲全体に現れている名曲だと思う。

ちなみに、タイトルの「Blockbuster」は日本語訳で「超大作」という意味らしい。自分を映画の主人公に見立て、“苦労も軽々と乗り越えて、映画のように自分のストーリーを作り上げていこう”という強いメッセージ性を感じる。

元々サバイバル番組『I-LAND』出身のENHYPEN。残酷なルールとコロナ禍も相まって練習生たちは沢山の精神的ストレスを抱えていたに違いない。
数々の苦労を乗り越えて選ばれた7人のメンバーたちが『Blockbuster』を歌うからこそ、歌詞の一言一言が強く心に響くのだ。
ちなみに私はこの曲をいつも朝に聞いている。たとえ元気がない時でも『Blockbuster』を聞けば、気持ちがしゃきっと奮い立つのだ。
ヨンジュン含め、この楽曲を歌うメンバー全員が自分よりも年下ではあるものの、彼らの勇気高みを目指す姿勢を私は尊敬している。

4.『Universe(Let's Play Ball)』/NCT U

2021年12月14日に発売されたNCT正規3集「Universe」のタイトル曲『Universe(Let's Play Ball)』
毎曲ごとにメンバー編成が異なるNCT U。今回はドヨン、ジョンウ、マーク、シャオジュン、ジェノ、ヘチャン、ジェミン、ヤンヤン、ショタロウの9人が参加している。

毎回NCT Uの活動を楽しみにしているのだが、今回のメンバーが発表されたとき、私は異例だなと思った。
今までずっとセンターを務めてきたリーダーのテヨンやNCT Uの常連メンバーであるジェヒョンがいない。新しいメンバー編成に一抹の不安を覚えつつ、私はとてもワクワクしていた。
そして公開日当日。結論から言えば、『Universe(Let's Play Ball)』はめちゃくちゃいい曲だった。サビからガラッと変わる曲調が斬新だった。
ラップ部門では、マークは相変わらず発音が綺麗で聞き取りやすかったし、ジェノのラップは低音で少しかすれた声がいいアクセントになっている。
ドヨン・ヘチャン・ジョンウのボーカル陣も安定していていい。
ただ今回1番の発見は“シャオジュンの歌のうまさ”である。

今までの私の中のシャオジュンは「『WayV』のシャイなイケメン」というイメージだった。『WayV』を熱心に追っていた訳ではなかったので、シャオジュンの歌唱スキルを知らなかったのだ。だからこそ『Universe』を聞いて、“えっ、シャオジュンってこんなに歌えるんだ!”と驚いた。
全体的に高音が綺麗だ。特にラストにかけてのハイトーンは圧巻である。突き抜ける感じが聞いていて気持ちいい。しかも好きな声質だったので、私はますますシャオジュンペンになった。
今回『Universe』を通して、シャオジュンのずば抜けた歌唱力を知れてとても嬉しい。

メンバー編成も曲調も今までのNCTとはかなり違う攻めた楽曲だったが、今回は大成功だったのではないかと思う。
NCT(というかSM全体)の未来は明るいなと感じさせてくれる1曲だった。

5.【番外編】『Energetic』/Wanna One

4年前に発売された曲だが、番外編として紹介する。
2021年12月11日。ずっと待ちに待った日がやってきた。
伝説的アイドルグループ・Wanna One一夜限りの再結成
10人(本当は11人だがライグァンリンは今回お休み)が集まるのは実に1050日ぶりだという。

私が本格的なK-POPオタクになったきっかけでもあるグループ、Wanna One。
久しぶりに彼らのステージを見た時、私は涙が出た。推していた当時と何ら変わらないWanna Oneがそこにいた。

特に印象に残っているのがデビュー曲『Energetic』だ。
PENTAGONのフイが作詞作曲したこの曲。明るく爽やかなサウンドが特徴的で、イントロを聞いた瞬間からワクワク感が止まらない。
全体的に最高なのだが、特に好きなのは「サビ部分」だ。
オンソンウ→ファンミニョンというケアンズ(同じ95年生まれの2人の愛称)の流れでサビ冒頭を支えているのが最高にエモい。
またキムジェファンとハソンウンというメインボーカル2人の伸びやかな高音も健在だ。聞いている傍から初ライブに行った時のときめきを思い出してきゅんきゅんした。

たとえグループは解散しても、私の心の中にはずっとWanna Oneが居続けている。
やっぱり私にとってWanna OneはK-POPアイドルの原点にして頂点だ。
Wanna One解散後も多くのアイドルにカバーされている『Energetic』だが、やっぱり11人の声ありきの楽曲だなと強く感じた。

おわりに

振り返ると私は今年一年、数多くのK-POPソングに励まされた。
自分自身に困難が多く降りかかったせいか、自然と好きになる曲も「なにくそっ!」「負けねえぞ!」みたいな曲が多かった気がする。
私が辛い時、心に寄り添ってくれたK-POPの良曲たちには感謝だ。
今回紹介した以外にも素敵な曲はまだまだ沢山あるのでぜひ聞いてみてほしい。そしてぜひ、皆さんの中でのヒットソングをこっそり教えてほしい。

来年はどんな良曲に出会えるのだろうか。今からとても楽しみである。
もし叶うことならK-POPアイドルのオフラインライブにも行きたいなぁ…。