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複数の辞書を持つこと

東京まで受講に行っていた校正の講座の3回目が新型コロナウイルス感染拡大に伴って中止になり、代わりにという感じで、案内をもらった
「納涼トーク 新しい日本語生活のスタイル 言葉と辞書をめぐる2人対談」。
オンラインで参加(視聴)しました。

そこで、辞書編纂者の飯間さんがオススメしていたのが、タイトルに書いた

     『複数の辞書を持つこと』



紙の辞書だけに限らず、今や多々出ているアプリの利用も併せながらで良いから、と。

なぜなら、『複数の辞書を持つこと』は、〝言葉に対して複数の視点を持つこと〟になるから。

そもそも飯間さんは、言葉は「正しい/間違い」だけの判断で済ませられるものではないという姿勢をお持ちで、
私もその感覚がすごく心地良いなあと感じています(だから、今回参加できて、オンラインとは言え、生の声でお話を聞けてとっても嬉しい!)
対談相手の毎日新聞校閲記者である平山泉さんの「言葉はそんなにやわじゃない!」(まんまではないかもしれません。こんなニュアンス)という一言にも深くうなずきました。


で、で、複数の辞書を持ち、言葉に対して複数の視点を持つということは。

言葉の説明は思考に基づいているはずだから、〝思考に対しても複数の視点を持つ〟ことにもつながると思うんです。
だから、複数の辞書を持って言葉に当たることは、思考に対して複数の視点を持つ練習にもなるんじゃないかな、と思ったりしました。

言葉にしても、考え方にしても、
どちらかが、どれか1つだけが正解ではなく、
こういう捉え方もあるのだと受け止めるようにすれば、
自分の幅が広がったり、選択肢が増えたり。
さらには、こちらから繰り出せるバリエーションが増えそうですね。


【余談】
ちょうど本日、社員のお誕生日祝いイベントで、後輩ちゃんがプレゼントに〝複数の辞書〟をもらっていました(真面目!)
それは、「感情」とか「難読漢字」とかテーマが異なるシリーズの辞書ですが、これもまた、仕事に役に立つことはもちろん、いろいろな見識を深めてくれそうで良いなと思いました。


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