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文語訳聖書の魅力

昔からよくある質問に、「無人島に本を一冊だけ持っていけるとしたら、なにを持っていくか」というのがあります。
人により、答えは様々でしょうが、私なら、この本を持っていきたいです。

「文語訳 舊新約聖書」

あらかじめ言っておきますが、私はクリスチャンではありません。
では、なぜこの本なのか。
一番の理由は、日本語の美しさです。
特に、詩篇の美しさは、他に類を見ないと言ってもいいでしょう。
文語であるが故に、格調高く、峻厳かつ高雅。
どなたが翻訳されたのか存じあげませんが、誠に見事な訳文です。
この美しい訳文と比べると、現代語訳の聖書は(分かりやすくはあるのですが)著しく見劣りがします。

文誤訳の欠点を挙げるとするならば、現代人には分かりにくい、という点に尽きるでしょう。

難しい漢字とわかりにくい文語体が、みっしりと詰まっているのをみると、それだけで読む気を無くす、という方もおられるかと思います。
ですが、読みづらいのは最初だけです。実際読んでみれば、すぐに慣れます。
慣れてしまえば、文語体は、逆にリズムよく感じられてくることでしょう。

文語約聖書は、Kindleでならタダみたいな値段で手に入るので、一度そちらで見てみられるのがよいかと。
私は、紙の本を所有したかったので、購入しましたが(結構お高い)。

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