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2023/09/10 これも千葉あれも千葉

なんか急に元気になってきた!!!!!!
出かける!!!!!!!!

初めての東武アーバンパークライン。千葉県野田市に到着。車窓からの眺めがのどかでわくわくした。

駅前はキッコーマン関連の施設が多い。近くに本社があるらしい。
駅から5分くらい歩くと立派なお屋敷が見えてきて、そこを曲がったり曲がらなかったりすると美術館に着く。

今日の目的は川瀬巴水の企画展。
今年は関東で見られる新版画の展覧会が少ないから、首をかなり長くして待っていた。

美術館は来館予約制だけど、定員に余裕があったら予約なしでも入れる。楽しみすぎて予約して行ったけど、あまり人がいなくて快適だったし、
何より建物が素晴らしくてお気に入りの美術館になった。

順路に沿って鑑賞する。まずは常設から。
ファウンダーズルームには創設者お気に入りの作品が並んでいる。

立体感!


創設者が特にお気に入りなのは梅原龍三郎の「鯛」らしい。チューブから直接絵の具を置く手法で描かれていて、すごくダイナミックな作品。

この作品をみんなに見てほしいという気持ちが美術館を創るモチベーションになったという。見せてくれてありがとう。いつかコレクターになることがあったら、わたしもこういうことをしたい。無いとは思うけど。

次はギャラリー1。富士山の絵だけがいくつも飾られている、富士山の部屋だった。
この部屋が一番お気に入りかも。

屏風って大きくて良い。静かな夜の富士山が美しかった。目の前に椅子が設置されているからゆっくりと鑑賞できる。

色々な富士山の絵を見比べたから、頂上付近にあるハート型のくぼみみたいな部分を初めて認識した。

天井には採光のための窓があり、富士山と筑波山を結んだ線になっている。なんで筑波山なんだろう……?


富士山の部屋の一画には小さなスペースがあり、富士山の絵が2枚と「上をご覧ください」という貼紙がある。

上を見ると、

月が出ている。
この美術館のことがかなり好きになった。


コラムコートと呼ばれる部屋。美しい。庭を見られるし、ワンチャンの置物もある。

ワンチャンたち


最後は川瀬巴水の企画展。

このパキッとした色合い、さいこー。
インターネットや図録で眺める新版画も好きだけど、やっぱり実物の鑑賞が好き。

特に川瀬巴水や吉田博の風景画は、後世のシティポップ的な要素も感じられるからか、画面や紙を介した鑑賞だと、段々と非現実的な感じがしてくる。
図録を読むたびに、(これが本当にアナログで、しかも木版画で作られてるの…?)と思っている。だから実物を見ると色の重なりや摺り方に手作業を感じられて楽しい。

東京十二題 井のかしらの残雪
東京十二題 雪に暮るヽ寺嶌村

塩原三部作と東京十二題シリーズがそろっていた。

浮世絵でいう名所絵のように「東京十二題」と銘打つわりには、名所以外も題材にしている。井の頭公園の池とか。
なかなか攻めてるなぁと思ったらそれには狙いがあって、川瀬巴水が「生まれ育った街としての東京」を独自の視点で描いたらしい。
観光客が見る景色と地元の人が見る景色の違い、みたいなことかな。

庭に出る。美術館の外観はこんな感じ。奥の煙突みたいな部分は、月のある場所だと思う。


キュートな狛犬

庭から稲荷神社に行ける。
そこだけしっかりめの自然が残っており、セミの合唱を聴いたりセミの抜け殻を見たりした。

狐の嫁入り彫刻


駅からキッコーマンの工場の設備が見える


美術館を出てしばらく歩き、駅に近づいた時、ふんわりと大豆のにおいが漂ってきた。最初は気のせいかと思ったけど、今度は駅の入口で醤油のようなにおいがした。キッコーマンの工場からか!
初めて来たけど野田市あるあるだと思う。

そういえば、茂木本家美術館の創設者はキッコーマンの創業家のひとつ、と公式サイトに書いてあった。だから美術館がキッコーマンの施設に囲まれていたんだと思う。
来る途中で見た立派なお屋敷も茂木本家のものらしい。

ちゃんとホームに広告を出してる



次の目的地へ。
野田市駅から2駅で運河駅に到着。


ふれあい橋

橋を渡り、大学を通り過ぎ、たどりついたのは「霊波之光」という新興宗教の本部。
どうやら敷地内のビルにドムドムハンバーガーというレアなハンバーガー屋さんが入っているらしい。信仰者でなくとも利用できると知り、行ってみた。

以下、レポが続きます。
ちなみに、写真撮影が禁止されていたから敷地内の写真はなにもない。写真が気になる人は公式サイトを見てみるといいかもしれない。

敷地(御神域と呼ばれる)の入口には石碑が、少し離れたところには長いベンチがある。
石碑のとなりに今日の日付が入ったボードが置いてあり、見慣れた元号「令和」と、もうひとつ初めて見る暦が書かれていた。たしか「霊波」だったか。響きが似ている。


中に入ると、さまざまな所で挨拶が交わされている。挨拶を大事にする教えのようで、すれ違うときは挨拶をするのが基本らしい。そう書くと当たり前のことだけど、都会の距離感に慣れきってたからびっくりした。

わたしも何度か挨拶されたけど、慣れない場所で緊張と人見知りを大発揮してしまい、固い表情でおぼつかない返事ばかりしてしまった。



敷地は広く、開放的で清潔感がある。案の定迷った。近くにいた信者の方に場所を聞き、なんとか食堂の入口を見つけることができた。快く教えていただいてありがたい。

他の方のレポやインタビュー記事にも書いてある通り、食堂はごく普通の小さめなフードコートという雰囲気だった。ドムドムハンバーガー以外にもラーメン屋や弁当系の店がある。

日曜の昼時ということもあり、行事があったのか、フードコートの席はほとんど埋まっていた。
せっかくだから現地で食べて雰囲気を味わってみたかったけど、人混みが苦手なこともありテイクアウトすることに。

やはりドムドムハンバーガーは人気なようで、そこだけ6〜7組が並んでいた。わたしも後ろに並ぶ。

敷地全体が撮影禁止で、あまり疑われるような事をしたくなかったし、周りの方々があまりスマホを触っていなかったから、スマホをバッグにしまった。ぼーっとメニューを見ながら待つ。

隣のラーメン屋は空いてる。塩や醤油などのシンプルなラーメンは550円くらいだった。チャーシューが入っても760円とか。今どき信じられないくらい安い。

行列が嫌いだから普段は列を見ただけで諦めるし、そもそも混雑しない場所や時間帯を選ぶことが多いけど、ここまで来たら引き返せない。これは戦いだ。ひたすらぼーっとしながらメニューを見ていた。


体感30分くらい待ったころ、多分そんなに待ってないけど、ようやくわたしの番が来た。注文し、商品を受け取って食堂を後にする。
注文してから受取まではそんなに時間がかからなかった。

食堂を出て歩いていると、遊園地にあるような、園内移動用のファンシーな乗り物に遭遇した。走りながらものすごくキャッチーな曲を流していた。敷地の入口から礼拝堂を結ぶ列車らしい。
曲はオリジナルソングなのかな。3回も聞けば頭から離れなくなりそうな曲だった。

その後は寄り道しつつ帰宅した。

わたしは人が多い場所に慣れていないからめちゃくちゃ緊張したけど、そんなに身構える必要もなかったな。どうしても緊張する場所だとは思うけど。
独特の白い衣服を身につけている方も多いけど、わたしのように私服で参拝に来ている人もそれなりにいたし。

でも、立ち入りが許されているとはいえ、独自の文化を持つ場所に入るのだから、ルールを守る必要がある。
郷に入っては郷に従えとは言うけど、そのためには何をもって郷なのか知るところから始めなければ、という学びがあった。
今回の場合は事前にネットで情報を集めていたから完全挙動不審にはならずに振る舞えた、と思う。


また初めての場所に飛び込むようなとき、混乱しているわたしにどこまでできるかは分かりませんが、なんとかがんばりますので……。


帰宅後

甘辛チキンバーガー。なんとなく味の想像がついていたけど、想像よりも甘めで美味しかった。
別のブランドで例えるならば、ケンタッキーの和風チキンカツバーガーの系統。

ポテトもすっかりしんなりとしていたけど、それでも味がしみていて美味しかった。
きっと熱いうちならもっと美味しかったと思う。でも、しんなりしても美味しいポテトって、それはそれで「真の実力」って感じがする。


ドムドムハンバーガー、また行きたいなあ。

わたしより前に並んでいた人がかりんとう饅頭を買っていて、すっかり気になってしまった。かりんとう饅頭を売っているハンバーガー屋さんがこの世にあるだなんて。ときめきを隠せない。
あと、どむぞうのグッズも欲しい。ぬいぐるみとかソフビとか。

東京ですら数店舗しかないと言うけど、どこかにないかな〜〜〜〜〜!?
と思って調べたら、よく行く場所に店舗があった。