2023/02/18 霧の怪異っているのか
1泊2日で伊豆に行ってみた日記の1日目。伊豆が目的というより、泊まりたい宿が伊豆にあったという感じ。
2〜3年ほど前、青春18きっぷの旅をした時に修善寺駅にたどり着いたことはあったけど、その時はすぐに引き返したから、伊豆方面を観光するのは今回が初めて。
東京方面から電車で西へ向かい、乗り換え待ちのため熱海で途中下車。乗り換えで使ったことはあるけど、ちゃんと降りるのは初めてだった。
駅を出てすぐに平和通りという商店街があり、那覇にも同じ名前の商店街があることを思い出した。南国の雰囲気で旅情があふれる感じとか、観光客でごった返してる感じとか、似ている。
2時間くらい時間を取って観光や食事を満喫する予定だったけど、人が多すぎて観光の気分ではなくなってしまい早めに移動。
今までもなんとなく感じていたけど、今回ではっきりと苦手なタイプの観光地が分かった。
伊東に到着。熱海よりだいぶ人が少ない。
駅は整備されていて土産物屋もいくつか入っているけど、駅前の商店街は空き店舗が目立つ。正直言ってわりと寂れている雰囲気だけど、こちらの方がわたしの肌に合っていた。
駅を出てすぐに海が見えたから、その方向に歩いてみる。
5分ほどでオレンジビーチに到着。
砂はめちゃめちゃ黒いけど、いい感じでは……!?
海を眺めながら話している2人組と、海を眺めたりしているわたくしと、TikTokの撮影をしている学生しかいなくて、まったりした雰囲気だった。わたしは海や消波ブロックのスケッチをした。
多分このあたりで伊達メガネを無くした。買って一週間だった。
そこからしばらくバスに揺られ、目が覚めると山の中に入っており、宿に着いた。
熱海に向かう途中、東海道本線から伊豆方面の山が見えたとき、山の上の方に白いエリアがあった。あまり信じていなかったけど、山の中まで来てやっと理解した。本当に雪だ。
大部分は雪が溶けているけど、路肩や草の上に残ってる感じ。標高が高くなるにつれて雪も増えていた。宿の標高は約900mだそうだ。
天気が崩れる前に散歩をした。
鹿がホテルの敷地に草を食べにくることがあるらしい。
富士山は
全然見えなかった。
その言い伝えを作ったのは誰だろう……と思っていた。(占いやおまじないの類をすべて疑うタイプ)
夕日と富士山が両方見えたとしても1日のうち1時間くらいだろうから、意外とシチュエーションが限定されててロマンチックなのかもしれない。
アクスタの次は土偶が来る。
夜になると芝生の一部分がライトアップされていた。ときどき部屋の窓から芝生をのぞいたけど鹿はいない。
しばらくするとイルミネーションは消えて、ホテルから半径100mでも、外灯の周辺以外はほぼ真っ暗になった。
そして雨が降り出し、台風のような強風が吹きつけ、霧が目の前を横切っていた。
霧がこんなに早く流されるのを見たのは初めてだ。自分は安全な場所にいるのに怖かったし、昔の人もきっとそう思っただろうから、どこかの神話や民話で霧がモチーフになった怪異とかいるかもなーと思った。
駅で買った弁当。宿で食べます…とわざわざ説明するのが面倒で、気づいたら家で食べることになっていて、箸がついてなかった。
フロントに割箸の用意があってとても助かった。もしスプーンも割箸もなかったら、かつての恐山がやっていた、ブラシで焼きそばを食べるアレをやりかねないところだった。
やることがなさすぎて、いつもより何倍も早く寝た。
テレビゲーム……?