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2023/07/09 値段と相応しさ

・もうすぐランガスタラム

7月14日(金)、ついにインド映画の「ランガスタラム」が公開されるよーーーーー!!!!

これは予告映像

インドで2018年に公開されて話題になった映画が、5年の時を経て日本全国で公開される。日本語字幕で。(すごい!)
主演はラーム・チャラン。RRRではラーマ役をしている。

RRRとはまっっっったく毛色が違う映画だから、そういう楽しさを求めて観に行くと大変な気持ちになりそうだけど、映画自体はとてもおすすめ。

これはいくつかあるダンスシーンのうちのひとつ。雄大な景色、見て。
明るくて楽しそうな曲調だけど、歌詞はけっこう黒い。暗いというより、黒い。

わたしは過去にインド映画のイベントで一度だけ観た。その時は英語字幕だった。Wikipediaのあらすじ(英語版にストーリーの全部が載ってる)も含めて大まかな流れは把握できたつもりだけど、日本語だと今まで知らなかったことに気づけるかもしれないから楽しみ。ムビチケ2枚買った。

それと、インド映画の「KGF」も同じ日に公開される。1と2が同時公開。トレーラーがかっこよかったから気になってる。

暴力の気配がすごいな

公開期間を長くするためにも、さっそく今週末に観に行きたい。みなさまも、ぜひ……。


・生活

🌻夏の好きなところランキング
1.外に干した布がすぐに乾くこと
2.夏が終わったら秋が来ること
3.日が長いこと(でも4時台に明るくなるのはやめてほしい)

😨夏の嫌いなところランキング
・それ以外のほぼ全て

暑すぎて無理〜〜〜と思いながら出かける日々。とんでもない蒸し暑さに包まれながら歩いてる。
少し前にロバート秋山のラジオを聴いていたら、「夏が好きだから、もはや冬が来ると楽しみになってきた(冬の後には夏が来るから)」みたいなことを言ってた。わたしは秋冬が好きで、秋山とまったく同じ理屈で夏を受け入れてる。
今年はエアコン壊れませんように。


・料理研究家の土井先生がツイッターでセミナー?講演?の告知をしていたから申し込んでみた!で、さっそく行ってきた。


主催は土井先生が教授をつとめている大学で、会場もそこのキャンパスだった。社会人になってから大学の敷地に入ったのは初めてかもしれない。緊張する。

受付を済ませ、チャイムが鳴り、隣の席が空いてるか聞き、大教室には空きがないほど人が入った。
この大学に通っていたわけではないのに、しばらく忘れていた雰囲気がそこにあった。なんかすごく懐かしい……!

土井先生のお話はメディアでもときどき目にするし、すごく一貫しているから、この講演は土井先生の家庭料理に対する考え方を再確認する感じだった。
そしてそれを先生自身がどのように実践しているかも紹介されていた。
昨年フランスに行っていた時の様子も、Twitterでは語られていない話を聞けた。


わたしも料理で生活や季節のうつろいを楽しめたら、もっと生活が豊かになれそうな気がする。

そういう意味では、みくのしんさんがnoteで日々更新している料理の様子も、土井先生の言う家庭料理のひとつかもしれない。
みくのしんさんは「そっちの方が安いから」って理由で自炊してるみたいだけど、生活そのものを楽しんでもいるので。とても良い。


メディアを通して土井先生の考えに触れる機会は多いけれど、肝心のわたしはといえば、年に数回程度自炊するくらいなんですね〜〜〜。

去年、土井先生のオンライン講座を受けた時とかも、たまにやる気になって料理してみるけど、洗い物が苦手すぎて料理自体をやめてしまった。今回の講演会の応募時にも質問してみたけど採用されず。

講演で食材の活用法を話している時、多くの聴講者が、日常的に料理をしていないとできないタイプのリアクションをしていた。その時わたしは地蔵になるしかなかった。
そういう方々は洗い物をどうしてるんだろうか。もはや嫌とかのレベルは超えたのかな。やっぱり食洗機に頼るしかない?


・新版画の展覧会

・太田記念美術館ので開催中の展覧会「ポール・ジャクレー  フランス人が挑んだ新版画」を見てきた。

・色鮮やかな作品が多かった!
展覧会のキービジュアルにもなっている満州の連作は、展示作品の中でも特に趣向が凝らされている。衣装の模様がおどろくほど細かい。
他の作品でも、同系色の模様は空摺り(エンボス加工的な凹凸)になっていたりと、細かなところまで工夫されていて見るのが楽しかったな。

・あと、雅号印が船?やちょうちょなど、他ではあまりみない可愛いマークだった。同じ年代でも何かの基準で使い分けていたんだろうか。

愛妾、連作「満州宮廷の王女たち」より

雅号印:右下にある赤いスタンプ
模様がとにかく細かい。何版あるんだろう。

・解説によると、ジャクレーは小さい頃に親の都合で来日したらしい。たびたび海外を訪問し滞在したものの、疎開のため軽井沢に移り住み、戦後も亡くなるまでそこで過ごしたとのこと。
それを踏まえると、「フランス人が挑んだ」というコピーの印象も変わってきた。
展覧会に行くまで、アンリ・リヴィエールみたいなジャポニズムの影響を受けた人なのかなと思ってたので……。

・日本で絵を学んだそうだけど、絵柄や色味からはエキゾチックな雰囲気が漂うのが気になる。どんな影響を受けたんだろうか。

おけさ踊り、佐渡

これ、いいな〜〜。

・題材も独特で、何度か訪れたというポリネシアの人々や、母親が住んでいた朝鮮を題材にした作品も多かった。

・日本画は池田蕉園と輝方から学んだから、玄治店派でもあるらしい。要するに、ポール・ジャクレーの師匠をたどっていくと、江戸時代のめちゃめちゃ人気浮世絵師・歌川国芳にたどり着く。

そこで繋がるんだ!ていう驚き。それと、玄治店派って言葉を展覧会で初めて見た。ちゃんと存在している言葉って分かってよかったな。
ジャクレーは川瀬巴水とも会ったことがあるらしい。


美術館で国芳の金魚がモチーフのアクキーを買った


・新版画のことを調べていると、たまに新版画を販売しているサイトに遭遇する。さすがに有名な作品はそれなりのお値段がするけど、作品によっては10万円前後で買えるものもちらほら。
覚悟を決めたら買えてしまう値段だ……!?!?

でも相当な覚悟が要る。いくら手に入りやすいとはいえ10万円くらいするし、買えたとしても安い賃貸物件に飾るのは気が引ける。

それに適切な保管方法もよく分からない。
浮世絵や新版画に使う絵の具は光にあたると褪色するらしく、浮世絵を展示する美術館はたいてい作品保護のために薄暗くなっているのだ。うちを常に薄暗くする勇気がまだない。
手は届かないこともないけど、まだその時ではないな。



ねこのアクキー作ったから見て。