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2024/01/07 熱烈

少し前のことだけど、ひさしぶりに小田原に行った。

早起きして電車に乗り、根府川駅から送迎バスに乗り継ぎ、目的地の「江之浦測候所」に到着。

Twitterで知って気になっていた江之浦測候所。ホームページを見ても実際に行ってみても、どんなところなのか表現が難しい。アートギャラリーもみかん畑も化石も神社も竹林もある。
測候所という名前の通り、天気や自然を感じるところではあるらしい。

午前の部の見学に参加した。駐車場から参道を進み、観音像やみかんジューススタンドを通り過ぎて、受付を済ませたら敷地内を自由に歩き回れる。

合計で2時間半くらいいたけど、とても敷地が広くてすべてを見ることはできなかった。
パンフレットを読んでいちばん気になっていた「隠れキリシタン地蔵」を見つけられなかったのがいちばんの心残り。

すごくギリギリのところ


石が置かれている地点までは立ち入ることができる。そこで写真を撮っている人が多かったけど、わたしは一人で恥じかさーしてしまって自撮りできなかった。

信頼で成り立ってる場所だな


一番好きな距離感で眺める海


その後は小田原駅から小田原城を通り過ぎて、旧松本剛吉別邸に向かう。山縣有朋の側近が建てた別荘らしい。

主屋はそれなりに広くて全体的にシンプルな感じ。最近は豪華な屋敷を見学する機会が多かったからなおさらそう感じてるのかも。

屋久杉を使っているらしい


茶室と庭にすごく力が入ってた。庭には小高くて見晴らしが良い、小さい山のような場所あり、そのてっぺんに小屋が設置されている。主屋よりも気に入られてそうな雰囲気だった。


旧松本剛吉別邸の近くに近代的な洋館があった。こちらは田中光顕の別邸の洋館を文化施設として使っているらしい。同じ敷地内には和館の白秋童謡館があり、両方を見学した。

洋館・小田原文学館に展示されていた北村透谷のプロフィールに、細部は曖昧だけど「熱烈な恋愛を経て結婚」と書かれていた。
わざわざ熱烈と修飾しているからには何か説明があるだろうと思っていたが特に無く、家族写真を見ながら、気になるなぁ……と思った。

最上階には休憩室があり、ふかふかのソファや椅子が設置されている。居心地のいい親戚の家に来たような気分だった。
その時はわたし以外に誰もいなかったから、ふかふかのソファを陣取ってしばらくぼーっとできた。お気に入りの場所になったかも。

白秋童謡館は日本家屋のかっこいい外観につられて入った。
北原白秋のこと、国語の教科書で名前を見たことあるな…くらいしか知らなかったけど、昔の文人の生活や交流まで知ることができておもしろかった。小田原にゆかりのある文人はそれなりにいるらしい。

やっぱり建物が良かった。欄間に鳥が彫られていたり、すりガラスの装飾がキラキラしていたりと、旧松本剛吉別邸がシンプルだったことに改めて気づく。

今回は行けてないけど、山縣有朋の別荘「古稀庵」も小田原市内にあるらしい。庭だけ見学できるとか。素敵なお庭の予感がするから行きたい。

新版画の展示、30分くらいしか見られなかった
リベンジしたい


小田原のこと、けっこう好きだな……。暮らしと旅情を感じられてとても好きな街だ。
(わたしのいう小田原が小田原駅から半径数キロの範囲って自覚はあるけど、)観光地だけど混みすぎてなくて、城があり、みかん畑があり、山があり、何より海が身近なところが好きなんだと思う。海に囲まれた県で育ったからか、やたら海が見たくなる時がある。
小田原に別荘を構えた昔の人たちも似たようなことを思ったんだろうな〜。


・その他

・ご飯を作るのは苦手だけどお菓子作りは好き。おそらく材料を混ぜたりするだけで良くて、火加減はオーブンに任せられるからだと思う。失敗してもオーブンのせいにできる。この前はラングドシャを焼くのに失敗した。
それと、ご飯系は多少適当でもなんとかなるって気持ちがあるのか、小さな適当ポイントを積み重ねるうちに微妙な出来になってしまう。