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T-seventy -T70 テラス付きアパート編

Dual Lifeのきっかけとか、東京ではRCのマンションを作っているので、アパートというのはピンと来ていなくて、アパート作るんだったら地方だろうなー、GATESが地方で住居を作るとしたら?とか、二拠点生活をするとしたらどこがいいのか?みたいなことを考えて、今から考えたら随分早い動きだけれど、宮崎にアパートを借りて自分で二拠点生活をしてみることにしたのは2016年のこと

考えるきっかけになったのは、トマム。
CAT(キャタピラーのついた戦車みたいな車)で雪山を登り未整地、非圧雪のパウダーを滑り倒すという会で、ご一緒したご夫婦が、普段は横浜なんだけど、日向にアパートを借りていてサーフィンを楽しみ千歳空港に駐車場を借りてハイエースを置き、そこに雪山遊びの道具を全て置いていると言っていた。当時、サーフィンをしに宮崎に行ったり、スノーボードやりに北海道に行ったりはしていたものの、部屋を借りるという発想はなかった。
別荘??厳密にいうと別荘という感じではなくて拠点とか基地とかって感じを受け取ったことを覚えている。

部屋を借りるにあたって、重要だったのは
東京で、普段やらない事をやる。
当時の僕はタワーマンションに住んでいて、お台場、東京タワー、神宮球場が見渡せるビューがすごい部屋だったのだけど、まさかの高所恐怖症が悪化して、夜は眠れず、窓際には近寄らず……。38階にも関わらずベランダがあるその造りに恐怖を感じていた。38歳が38階に住んでエイジシュートだとか…。(ずいぶんとやられている(汗))だから、アパートは絶対一階だって決めていた。まあサーフボードとか、毎回のウォータータンクの持ち運びにもそっちの方が都合が良かったのだけど。

僕の地元福岡は空港が近いことで有名だけど、宮崎空港はもっと市内に近い。
通うようになって、気づいたのだけど東京から福岡へのフライトは海の中道あたりの上空を回ってから福岡空港に着陸するのでグルーっと大回りするけど、宮崎行きだと大体のフライトで直接着陸することができる。フライト時間が短い!

アパートを探すにあたって、条件は、①一階であること②2ldk(サーフボードとかゴルフセットとか宮崎は遊び道具が多くなる)③テラスがあればなおよし。
ということで、探していたら、永楽町というところに(宮崎観光ホテルの近く)にちょうど新築物件が出ていた。聞いたところによると宮崎のアパートにしては金額が高いこと、1階は不人気なことで空室だったようだ。
家電は近くのヤマダ電機ですぐに揃えられたし、生活小物はイオンモールで全て揃えることにした。アパートに住むのは人生初のことだったので色々試してみる。結構楽しい。近くのスーパーも探索してみたところ、オシャレ系だとfoodely、ここは東京っぽい品揃えで、スパイスとかも結構おいてある。とはいえ最初に僕が一番気に入ったのはニトリモールにあるオランヴェルby Acoop(今は無くなってしまった)で、作った人の名前が書いてある野菜や、肉とても素晴らしい。魚はシーガイアリゾートの近くのポックル農園(モール)にあるマルケイ水産(今は無くなった)。カツオ、アジが特に素晴らしい。ここはプロの調理人たちが買いに来るところで、県北の門川漁港からトラックが到着する午後2時過ぎには沢山の人が集まってくる。初めて行った時に「刺し盛りお願いします!」と言ったら「いくら分にしますか?」と言われたのでよくわからず「五千円分お願いします」って言ったら
親戚の集まりみたいな鉢盛りがきてびっくりした。それ以来二人前なら1000円分ってお願いするようになった(それでも多い)

この日はイカとカツオ。スクリューのチリワインが軽くていい

宮崎での生活は東京ではできないようなこと、やらないようなことを意識していた。車はトヨタランドクルーザー79、2015年に一年間限定で販売になったランドクルーザー70の復刻版、ピックアップトラックだから79。このシリーズは
排煙の関係でガソリン車なのだけど、よく砂漠で機関銃を持った戦闘員が荷台に乗っているあれだ。このランクルとにかく曲がらない。だけど今も変わらず僕の持っている車では一番好きな車。この車もとても不自由で楽しい。

不自由だけど、印象的な最高の車

金曜日の最終で宮崎入りして、近くの居酒屋さんで焼酎と、地鶏を食べる
翌朝、ランクルに乗って20分も走ればすぐにサーフポイントだ。
サーフィン帰りに大好きなおくのうどんで朝ごはんを食べる。僕のおすすめは海老かおぼろうどん。(か)というのは’or’ではなくて天かすのこと。海老天に天かす、おぼろこぶを入れたいりこ出汁のやわらかいうどん。帰り道ちょうど開店時間のスーパーに寄って食材を仕入れる。アパートに帰るとテラスに出してあるパラソルの下でビールを飲む。ハンモックで本を読んでると気づいたら寝てしまっている。起きる頃にはマルケイ水産のトラックが到着する時間になっていて、魚を買ったついでに、海辺を走って波チェックをする「おっよさそうな感じ!」常備してあるクーラーボックスには氷を入れているので魚は問題ない。軽く夕方セッションするいわゆる「For the Bear」夕日のあたる椰子の木の間をぬける窓を全開にして、ボブマーリーを聴きながら家に戻る。シャワーを浴びたらワインを飲みつつ野菜の下拵えを始める、宮崎は本当に野菜が美味しい。
当時のお気に入りは、ししとうとじゃこのアーリオオーリオ、ピーマンと塩昆布のサラダ、テラスにおいてある燻製機で作ったベーコンや、スモーク鱒。TVつけたって宮崎には民放が二局しかない。ご飯作りながらワイン飲んで語る!このnoteを書きながら頬が緩むくらい幸せな時間。

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