オカンの身体機能(その4)

長くなってきちゃった・・・ので、分割してます。ごめんなさい。

で、腎盂腎炎の入院から1週間ほどしたら、オカンはすっかり元気になったらしい。
らしいというのは、コロナだから面会は一切禁止になっていたので、着替え(といってもタンクトップとか靴下とかだけ、後は病院のパジャマのレンタルとタオルのレンタルをしたのでね)を持っていく程度で、病棟看護師さんと連絡して様子を聞くぐらいだったのだけど、ご飯も完食しているらしいw
ドクター曰く、とても元気だし、とりあえず脳の障害はなさそうだから、泌尿器の問題が解決したら退院ですね、と言われる。
状況を聞くと、今、自己導尿のトレーニング中とのこと。
なるほど、もう自力での排せつができないっていうんだね。

自力で出せない=膀胱内の尿を全部排せつできない
 ⇒膀胱炎になる
 ⇒腎炎に移行

という悪循環に陥っているのだと。
そう考えると、この入院になる前から、自力で出せないくらいの機能低下があったんだろうなあと思う。
一気になったというよりは、尿漏れ?と思い、本人が衛生用品を買い始めた時から。
老化なのかもしれないし、認知症によるものなのかはわからないけど。

なので、自分で導尿して出す、という手段の練習をするのだそうだ。
が、何度かやってみたけど、難しそうだとのこと。
まあ、認知機能が落ちてもいるからね、そんな高度な技術を会得したとしても、毎回トイレについて行ってやれるようにしてあげないと駄目だろうよ。手順やら覚えられないから、きっと。

それで、結局のところ、留置カテーテルが一番いいでしょうね、という話になる。
前よりも感染症にはなりやすくはなるけど、これだけ、常にたまっている状況&いつも湿ったおむつをしているよりは確実に生活は楽になるから、と。
そりゃまあそうだよね。
そして、私もオカン自身も、おむつの調達・おむつのごみ捨て、匂い、なんかから解放される。夜もぐっすり寝れる。

そいうわけで、留置カテーテルと聞いて、一も二もなく、それ!にしてください!とお願いして、退院までの間に、カテーテルの取扱を習う、という方向転換。
これで、退院できるならそれでもいいかなと、思った。

退院の時、一応、なぜ膀胱から排せつできないのか、その原因は何か、認知症による脳機能の傷害か?と尋ねたが、泌尿器科ではわからない、だが、膀胱が固くなっているのも、筋肉が衰えているのも年相応にあるので、それは仕方がないことだろうという見解だった。
ま、もっと調べて調べられないこともないだろうけど、それを知ってどうなる?治せる可能性は少ないし、現にできなくなっているのだから、そこを対処する方が先決でしょう?という感じよね。病院にしたら。
そりゃそうだわ。

結局、この日からオカンは自分でおしっこの排せつができなくなり、外部装置に頼ることになることになった。


留置カテーテルって、知らない人がいるからその仕組みを紹介しておくと、尿道から管を入れて、中に空気を入れてバルーンを膨らませ、そのバルーンでおしっこが尿道から出てこないように蓋をしておいて、おしっこは管の先から管をつたって外につけたバックに出すというもの。
全身麻酔の手術をした人はやったことあるかな。(私も足のケガで一度だけある)
脊髄損傷なんかで、下半身がマヒしちゃった人とかは常時つけるのでね、割とポピュラーな装置。
なので、腰椎骨折からの排尿障害です、この先ずっと留置カテーテルなんですけど、これで障害手帳出ますか?というと出ない。
保険金も下りない。
それくらい、一般化した障害、割と身近なもの、ということだね。

カテーテル付で退院したオカンだったが、その日のうちに、ケアマネがやってきて担当者会議が開かれる。
ちょうど最初の認定を受けたのが2019年10月だったのでね、再認定のタイミングだったのよね。
そこで、もはや要支援ではなさそうなので、ということで、ケアマネが介護側の人に変更、契約していたデイサービスも、支援側のとは異なるので新たに再契約、健康状態を見なくてはならないので訪問看護もつけます、というわけで、退院して2時間後には入れ替わり立ち代わり担当の人が来るという始末。
最後の、デイサービスの契約が終わったら、19時だったよ・・・午後一で退院したのに・・・ふう・・・

で、それによって出た認定は、要介護2。

骨折で、動けないから支援が要るって申請して要支援2認定を受けたのが一年前だったから、たった一年で、要介護、それも2へ。

この頃、この進み具合にもびっくりしたことはびっくりしたけど、認知症については、まだ認知症段階(7段階あるらしい)でも、初期の方だと思っていた。この時はね。
なので、できる限りの対応をして、進行を食い止める、それしかないと思っていた。

つづく

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