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拝啓 ~大切なあなたへ~⑤

帰り道。


コンビニでプロテインドリンク買って、

「僕のこと」を熱唱しながら帰ったんだ~。

12時くらいに帰ってきて、

17時過ぎまでお父さんは寝ました。



起きたらお母さんからLINEきててさ、



「様子観察がしやすいように保育器にずっと入ってる」

「産まれたあとの様子が心配されたためです」



って。



胸騒ぎが大きくなったのを肌で感じた瞬間だったよ。


でも、
お母さんから、

「赤ちゃんは特に問題ない」

ってあとから来てたから、それでまた安心したんだ。



近くに住んでる両親にお兄ちゃんを預けてたから、

迎えに行くついでに夕飯も一緒に食べる予定だったんだ。

あ、あなたにとってはおじいちゃんとおばあちゃんだね。



おじいちゃん家に着いて、


さて夕飯食べますかーってなったとき、


鯛のお刺身を食べようとしたとき、


そのときに、



そのときにね、




お父さんのiPhoneに着信があったんだ。




一瞬で、

本当に一瞬で、




お母さんから電話がきたってわかったよ。




そして、




2日間、感じていた胸騒ぎの答えが待っていたんだ。




電話の向こうのお母さんは、


めちゃくちゃ泣いてた。





お父さんは、すぐにあなたとお母さんのもとへ行ったよ。




向かう車の中でね、




何度も、




何度も何度も、




「死ぬな!!!!!!!!!!!!!!」

「絶対に死ぬなよ!!!!!!!!!」




叫びまくったよ。





死ぬわけない。



だってさ、




良いお産って言ってたじゃん。

あんなに泣いてたじゃん。

抱っこしたじゃん。



うん、死ぬのはありえない。




そう思ってたんだ。

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