![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68773160/rectangle_large_type_2_2f779ed4d3a838a91e8eecd730192e7b.jpg?width=800)
拝啓 ~大切なあなたへ~⑤
帰り道。
コンビニでプロテインドリンク買って、
「僕のこと」を熱唱しながら帰ったんだ~。
12時くらいに帰ってきて、
17時過ぎまでお父さんは寝ました。
起きたらお母さんからLINEきててさ、
「様子観察がしやすいように保育器にずっと入ってる」
「産まれたあとの様子が心配されたためです」
って。
胸騒ぎが大きくなったのを肌で感じた瞬間だったよ。
でも、
お母さんから、
「赤ちゃんは特に問題ない」
ってあとから来てたから、それでまた安心したんだ。
近くに住んでる両親にお兄ちゃんを預けてたから、
迎えに行くついでに夕飯も一緒に食べる予定だったんだ。
あ、あなたにとってはおじいちゃんとおばあちゃんだね。
おじいちゃん家に着いて、
さて夕飯食べますかーってなったとき、
鯛のお刺身を食べようとしたとき、
そのときに、
そのときにね、
お父さんのiPhoneに着信があったんだ。
一瞬で、
本当に一瞬で、
お母さんから電話がきたってわかったよ。
そして、
2日間、感じていた胸騒ぎの答えが待っていたんだ。
電話の向こうのお母さんは、
めちゃくちゃ泣いてた。
お父さんは、すぐにあなたとお母さんのもとへ行ったよ。
向かう車の中でね、
何度も、
何度も何度も、
「死ぬな!!!!!!!!!!!!!!」
「絶対に死ぬなよ!!!!!!!!!」
叫びまくったよ。
死ぬわけない。
だってさ、
良いお産って言ってたじゃん。
あんなに泣いてたじゃん。
抱っこしたじゃん。
うん、死ぬのはありえない。
そう思ってたんだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?