拝啓　～大切なあなたへ～①

2020年３月、新型コロナウイルスという未知のウイルスが世界中に猛威を振るい始めた時期。
マスクをしている方のほうがまだ少なかった時期。
１回目の緊急事態宣言が発令されるちょっと前。

そんなコロナがまだまだ本気出してない頃、
私たち家族に、新たな一員が加わろうとしていました。

４月３日、この日は金曜日。
パーソナルトレーナーとして働いている私。
金曜は週の中で1番夜遅くなる日。
LINEにはたくさんの通知。

あ、きたな

って思ったよ。

でも、今だから言うけれど、

少しだけ、すこーしだけ、変な胸騒ぎがあったんだ。

LINEを開けたら案の定お母さんから、

「病院向かいます」

でもそのあとに

「タイミングが悪くなって申し訳ない」

という一言。

遅くなっちゃう金曜になってしまってごめんねって意味だと思うけど、
もしかしたらお母さんも、
お父さんと同じことを感じていたかもしれないなあ。
お母さんとこのことは話したことないけどね。

すぐには産まれないから、

家に帰って、お母さんが作ってくれたご飯食べて、シャワー浴びて、、、
いつもはめっちゃ眠い金曜日なのに、
モンスター５本くらいいったのかくらい、元気だったよ（笑）

夜中の３時前に、

「来れますか？」

お父さんは病院に向かったんだ。