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【#005】年パス購入は特なのか?

GW後半初日に日帰りでちょっと遠出したところ、
泥のように眠ってしまった…
早くも毎日更新が途切れてしまいましたが、
気を取り直して、更新は続けていきたいと思います。

さて、GWということもあってか、
最近身の回りで年間パスポートの話題をよく聞くようになりました。

僕の住んでいる地域から一番近いテーマパークといえば
ユニバーサルスタジオジャパン(以下、USJ)です。
車で片道2〜3時間はかかる距離ではありますが、
それでも身近な人で年間パスポート持っている人も
ちらほらいます。

年パス購入と毎回入場料を支払う場合と、
どちらが得なのか考えてみたいと思います。


⚪︎そもそも年パスってどういう時に買うもの?

僕自身(妻も含め)、年パスを持っている施設はほとんどありません。
地域内にある公園施設くらい。
そこの入園料が大人一人あたり1回500円。子供は無料。
年間会員券は2,500円なので5回で元が取れる計算です。

そんなに混雑する施設でもないので、
元を取るには少し多い気がしますが、
ここは年間5回は利用しているので問題なさそう。

FPの方が書かれている記事でも、
「⚪︎回の入場料より高いかどうか」ということを目安にするべし、
とのことでした。

冒頭のUSJの場合、
大人一人あたり1デイパス、年間パスポートの金額は以下の通りです。

  • 1デイパス:8,600円〜

  • 年間パス:20,000円(スタンダード)

と、なっており、約2.3回で元が取れる計算。
(そう考えると、絶対額は少ないものの地元施設の5回という
 数字は恐ろしい回数に感じます。笑)


⚪︎施設側の売上としてはどうなるのか

ここまでは利用者目線で「⚪︎回行けば元が取れる」という
ことをベースに考えましたが、
施設側としては何を基準に考えているか、
それはもちろん売上を最大化だと思います。

通常入場料と年パスの比較

USJを例に、仮に年間3回行った場合を想定して売上を計算してみます。
前提として、
・大人一人あたり
・エクスプレスパスは利用しない
・パーク内の飲食で1回あたり5,000円を使う
として考えてみます。

⚪︎通常入場料を都度支払う場合
 入場料:8,600円×3回分=25,800円
 パーク内飲食:5,000円×3回分=15,000円
  合計40,800円

⚪︎年間パスポートの場合
 入場料:20,000円×1回分=20,000円
 パーク内飲食:5,000円×3回分=15,000円
  合計35,000円

以上のようになり、当然ですが単純計算だと
回数が増えれば増えるほど、
年パスの方が有利になります。

単純計算だけで出せない売上がありそう

ただ計算上問題なのは、
・年間2or3回行くけど年パスを購入するかどうか決めかねている層
・年パス購入したけど、年に1回しか行けませんでした層
になるのでは、と思います。

前者の場合は入場料1回分+飲食代金が取れるかどうか、
後者の場合は複数回分の飲食代が取れるかどうか、
にダイレクトに関わってきます。


⚪︎結論

結論が他の方の記事の引用になって恐縮ですが、
こちらの記事に僕の疑問がまとめられていました。

売上は、
{一人あたり年間払う費用}
を全入場者数足し合わせたものになりますよね?
この一人あたり年間払う費用が、くせものなんです。
(略)
ある人がいたとして、2回分なら購入し、3回分だったら購入しないとします。3回分では購入しないので、その年には1回か2回か3回しか入園しないでしょう。でも、2回分だったら払いたいと思い、年間パスを購入します。この場合には、この人は5回、6回といくことになり、そのたびに園内で食事やお土産を買って支払うことになるのです。なので、年間パスが入場何回分かごとに、年間に支払う費用が変わってくるため、入園回数を考えなくてはいけません。

https://vixcess.com/blog/optimization-of-annual-passport

上の引用の通り、
本来であれば年パス購入を悩む層だけど、買ってしまえばさらに複数回行く可能性がある人の場合があるため計算がかなり複雑になってしまいます。

結論的には計算結果を引用すると、
年パス利用者の1回あたり支払い額でいくと、
USJの場合は約17,000円程度になるそうで、
通常通りの入園料と飲食代で計算した13,600円よりも
高くなっています。
さらに何回行ったとしても17,000円程度に収束する
という計算結果には驚きました。

一度でも来てくれたお客様に、再来店を促すことは、新規顧客を取ることよりも、広告宣伝費や販促費などにかけるマーケティングコストがかからない

過去最高のUSJ、苦戦のディズニー。明暗分けた年間パスの価格設定https://www.mag2.com/p/news/245675/3

マーケティングコストの視点からも
「⚪︎回来てもらうよう」という年パスの価格設定はかなり複雑で
奥が深そうです。

ただ、一人当たりの使用金額はあくまで
施設側が売上の観点から計算した期待値としての
意味合いが強いと思います。

実際には飲食代金の大小もあるかと思いますし、
交通費や移動時間によって、
何回行こうと思うかはその人によるかと思うので、
消費者としては、周囲に流されることなく
ライフスタイルに合ったチケットを選ぶことが
最も重要なんじゃないかと思いました。

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