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株式とトークンの違い

この投稿は、FiNANCiEのsloth with creators(SWC)コミュニティでけんすうさんが投稿している「読み物(無料版)」をまとめたマガジンです

はい、というわけで、時価総額がうんぬん、みたいな話をしてきましたが、じゃあ「トークンってどういう仕組みなの?」というところが気になるかなーと思います。

僕も実はトークン系はあまり触っていないので、理解が合っているかどうか全く分からず、不安なんですが、「今の段階での理解」として書いてみます。間違ってたらすいません、、

まず、株式とトークンの違いについてはよく知っておく必要があります。


◼️株式について

株式で大きいのは

  • 企業の所有権の一部を表す証券である

  • 配当金、議決権など、法的に権利を持っている

  • 法的に認められている資産である

というところが大きいです。長い歴史をかけて投資家保護のために色々とルールなどが決まっておりますし、いまだに進化しているとも言える部分なので、株式というのはとても優れた仕組みです。

一番大きいのはやはり法的保護があることです。情報の開示を請求したり、会社側の責任を追及したり、ということが可能なのですね。

一方でデメリットとしては「基本的に、普通の人はIPO(新規に上場すること)のタイミングからしか買うことができない」というのがあります。もちろん、僕みたいな人は、エンジェル投資と言って「うちの会社に投資しませんか?」みたいな話が入ってくることが多くて投資していたりもしているんですけど・・・。そういう新規のIT企業に投資できるというのは死ぬほど限られています。

例えば、僕がやっている会社は、本田圭佑さんや、キングコング西野さんなどが入っていますが、これはもちろん僕から「投資してください」と言っているわけですね。知らないお金持ちのおじさんとかから「投資させてよ」と言われても、断ります。

なぜなら、株式とは、前述の通り「所有権」なので、10%渡したら、その人が会社を10%保有しているようなものになるからです。そして「やっぱり返してください」と言っても、法的に保護されているので、そう簡単にはいきません。なので、信頼する人からしか投資が受けれないのですね。

また詳細は省きますが、50人以上の投資家から資金調達するときは、色々な制限やルールがあったりします。会社法や金融商品取引法などで決まっていることがあります。詳しくは調べてほしいんですが、超簡単にいうと「50人を超えると色々面倒」なんです。だから、多くのケースで上場まで50人を超えないようにしてたりします。

というので、まとめると、「株式は大変優れた仕組みではあるが、初期の段階で、多くの人から投資してもらうことはできない」というのがあります。

要は、多くの人に初期から応援してもらって、盛り上げよう!みたいなことにはあまり向いていないんですね。


一方で、トークンは、プロジェクト側が「これは議決権があるよ!」とか「これは投票に使えるよ」などを自由に設定していたりします。また「このトークンを持っている人にはこういうサービスが使えるようにするよ」とかもできます。

配るのも「お金を払えばあげるよ」以外にも「フィナンシェ内で面白い発言をしたらあげるよ」とか「ボランティアをしたらあげるよ」みたいな感じで自由に使えることもできます。

また「ユーティリティートークン」とか「ガバナンストークン」とか、色々な種類を作って、それぞれを発行したりもできます。

トークンを発行して、たくさんの人に入ってもらって、応援をしてもらう、というのもしやすいですし、超初期からやることもできます。

一方、デメリットとしては「プロジェクトが失敗すると価値がゼロになるとかがざら」というのはあります。エンジェル投資、株式会社でももちろん同じくらいゼロのなるんですが、とはいえ、法律のもとで、ちゃんと会社をやっているケースがほとんどなので、あまり雑に諦めるケースはありません。ちゃんと人を雇って、給料を払って、売り上げを上げて、というのを本格的にしている人がほとんどなんです。

トークンの場合、割と適当なプロジェクトだったりもするので、お金を出したのに、すぐに諦めてしまったり、やる気なくなったりする、というのは確率的に少なくありません。

また、技術的な問題でトークンが無価値になることがあります。フィナンシェのトークンで言うと「フィナンシェがハッキングされて全部消えました」とかも可能性としては0ではありません。株式会社だとこういうのはまずないんですが、トークンだと全然あり得ますね。

また、バグによって、変な動きをしてトークンがなくなったり価値が消えるとかもあります。

政府の規制とかが今後入ってくる可能性もあります。それによって「あなたたちの持っているトークンは全部ゼロ円になりますわ」という可能性もあります。株式会社だとこれまたほぼゼロでしょう。

始まったばかりなので、いきなり大化けするという可能性もある一方で、0円になる可能性も大いにあるというのがトークンかなあ、と。


という感じです。

死ぬほど雑にまとめると

「株式は安全安心の部分が多いが、プロジェクトの初期でいうと買うハードルはかなり高い」

ですし

「トークンは、プロジェクト初期から参加できるが、まだ始まったばかりなので、色々なリスクがめちゃくちゃある。

という感じです。

じゃあ、なぜトークンが注目されているかというと・・・。「すごく初期のプロジェクトかつ株式会社でできなかったようなことが、トークンによって資金調達できるようになる」からです。

例えば「イラストレーターさんが、これから頑張ってキャラクターを盛り上げたいと思っている」みたいな時に、株式会社の仕組みはあまり使えません。これは明日また書こうと思いますが、結論で言うと「株式会社の仕組みを使って資金調達をすると、ほぼ必ず、上場をするか、買収されるというのを目指さないといけない」と言うのがあるんです。

しかし、トークンだと「長期で応援しようかな」と言う人もいてもいいし「今はちょっとお金がないから売っておこう」と言うこともできやすくなります。すでに上場されているような状態からスタートするからですね。

これの良し悪しは色々あるでしょうが、少なくても「イラストレーターが、200万円を調達してクリエイティブ活動を頑張れる」みたいな仕組みというのは今まで存在しなかったので・・・。これは大きな可能性を秘めているんじゃないかなーと思っています。

長くなりすぎそうなので、一旦ここまでにします!では!


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