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爪にお花を咲かせたい

私の爪の上に春がやってきた

「きれいな色に塗られた爪を凝視して、大人だから泣くまいと思った。
大人なんだから大人なんだから大人なんだから。」
ホリーガーデン/江國香織 著 から引用

20歳前半のころに読んだ小説で、内容がおぼろげになってしまった30歳前半、このフレーズだけはなぜか強く残っていた。

私は学生時代、爪を塗るのが好きだった。
お金がないのでドラッグストアや100円均一で安いマニキュアを買って集めていた。
平日手に塗る勇気がなかったので、基本的にペディキュアを塗っていた。
長期休みのない部活に入部していたので、なかなか手の爪に塗る機会がない。

社会人になったら好きな色の爪にするんだと思っていたのに、あまりマニキュアを塗る文化のない職場に就職し、後輩がなかなか入社しないので、遠慮して素爪で過ごしてきた。

入社して10年も過ぎたころ、ようやく後輩が入社した。
堂々と成人式用のジェルネイルをつけて出社してきたのを見て、私は何を遠慮してきたのだろうと思ったのだ。

爪を塗ることぐらい自分で選べたはずなのに。
大人なんだから。
なにも塗られない爪を凝視して、大人なのに泣いていた。

今年の春から環境が変わって、まずやってみたいことは
「爪を塗りたい」
だった。

そして夜な夜な爪に貼る

私が素爪でいる間、世の技術は進歩していたらしい。
ネイルシールという爪に貼るだけで、ネイルアートが完成する画期的なアイテムがあるのだ。
ネイルシールと一口にいっても、様々なタイプがあった。

・マニキュアがシールになっているタイプ
・ジェルネイルがシールになっているタイプ
・セミキュアといって爪に貼った後にUVランプで硬化させるタイプ

私は何かに取り憑かれたように、夜な夜なネイルシールを試した。
自分の爪のサイズに合わせたシールを貼って、ハサミや爪切りで切った後、やすりで調整する。
ネイルシールは夜寝る前に貼ってもお布団の後が付いてガッカリすることがない。
ネイルオフも専用リムーバーを爪に垂らせば剥がれるので手早くできた。
マニキュアはカラーが濃いものやラメ入りのものはネイルオフに時間がかかるが、ネイルシールは1枚で剥がれてくるので簡単だな、と思う。

ネイルシール自体を貼るのは30分以内に収まるが、ネイルオフとネイルケアで1時間ぐらいは確保したい。
上手く時間が取れなくても、ネイルオフの日とカラーの日を別々に分けられるのが、セルフネイルの良いところだ。

色々試した結果、ohoraネイルシールにたどり着く

特徴は
・貼った後にUVランプでの硬化が必要
・デザインは大人でも付けやすいシンプルなものが多い
・大ぶりストーンが入ったものもある
・保ちは甘皮処理済みで
 ネイルシールのみで1週間
 トップジェルをのせて2週間
 (3週間いけなくもないが、根元が浮いてシールが引っかかりやすくなるし、見た目も良くない)

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(トップジェルありで完成1日経過)

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(トップジェルありで1週間たったところ。少し根本が見えてきた。)

写真のネイルはこちら。金箔に白いお花が可愛い。

あまり良くないところは
・韓国代理店(VANITY TABLE)だと東北地方に届くまでには10日かかる
・日本公式販売サイト(ohora直営)が2021年3月に楽天とAmazonにオープンしたが、今のところ運送が安定していない
【2021年9月追記】ohora直営サイトの運送は安定している。東北地方には注文から5日ぐらいで届く。
・在庫切れから入荷のスパンが遅い(ohora直営、VANITY TABLE)

ちなみに競合のジェラートファクトリーも試してみた。


特徴は
・貼るだけのネイルシールが豊富
・毎週のように新作が発売される
・頻繁に割引をやっている
・在庫が比較的安定している
・販売経路も韓国公式、楽天公式、Amazon公式と安定している

あまり良くないところは
・UV硬化タイプのデザインが少ない
・シールタイプは私の爪だとトップジェルを塗っても剥がれやすい
・韓国公式と楽天公式では支払い方法でJCBカードは使えない
【2021年4月追記】JCBカード使えるようになりました
・個人輸入に便利なPayPalが韓国公式では使えない

とネイルの保ちの面から私はohoraをメインに使っている。
今のところVANITY TABLEで購入している。
ちなみにトップジェルは安いものを使っているが問題はない。

ネイルオフはアセトン入りの除光液でできるが、専用リムーバーがあったほうが手早く行える。


UVランプは500円ぐらいで買ったもので十分である。

ちなみにキャンドゥの500円商品にも売っている。すごい世の中だ。

私は泣き虫なので、きれいに塗られた爪を見つめても堪えきれず泣いてしまう。
ただ大人としてやっと選べたきれいな爪を見ると、頑張ろうとも思える。

永らく咲いていなかった私の爪に、ようやく花が咲いたのだ。


ohoraその後。思わぬ副産物を得た話。

コスメマガジンやっています

アトピーなのにコスメ好きという矛盾を抱え、炎症に怯えながら魔法を信じたい。
ご興味あったらどうぞ。


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