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私の本棚

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読書記録。伊坂幸太郎が好き。
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#読書の秋2020

ポストカードと死神

京都行きの移動の新幹線で、友達が何やら熱心に読んでいる。17歳、箸が転んでもおかしい年頃の私たち。修学旅行という一大イベントの時間に、熱心に単行本を読んでいるのは、何かおかしい気がする。 結局友達は行きの新幹線と1日目の夜をその本に費やした。そして、「〇〇(私)も好きそうだから」とその本を手渡した。 私の修学旅行の夜は、その本に溶けた。 帰りの新幹線で、もう1人の友達もその本に費やした。女子高生3人の修学旅行の時間を溶かした、罪深い本の名前は伊坂幸太郎の著書「死神の精度

先入観に立ち向かう言葉

私は、学校が嫌いだ。 走れば遅いし、投げれば飛ばない。つまり運動音痴なのである。そのうえ、空気を読む能力が低いので、集団行動の集大成である日本の公立校にことごとく向いていないのである。 でも、学校に通う以外の選択肢を与えられず、なんとか日々をやり過ごしている。 私は、担任の先生が苦手だ。 給食は完食するのが好ましいと考え、グループで全員が食べられるのを目標とさせる。授業が終わらないと休み時間を削った。つまり連帯責任にしたのだ。給食以外にも、自分の理想とする教育をするた