マガジンのカバー画像

私の本棚

16
読書記録。伊坂幸太郎が好き。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

ポストカードと死神

京都行きの移動の新幹線で、友達が何やら熱心に読んでいる。17歳、箸が転んでもおかしい年頃の私たち。修学旅行という一大イベントの時間に、熱心に単行本を読んでいるのは、何かおかしい気がする。 結局友達は行きの新幹線と1日目の夜をその本に費やした。そして、「〇〇(私)も好きそうだから」とその本を手渡した。 私の修学旅行の夜は、その本に溶けた。 帰りの新幹線で、もう1人の友達もその本に費やした。女子高生3人の修学旅行の時間を溶かした、罪深い本の名前は伊坂幸太郎の著書「死神の精度