クジラアタマの王様と2020年
「クジラアタマの王様」は2019年に出版したので、新型コロナウイルスとはまったく関係ない。
2020年に入るまでは実験的な表現方法を用いた、伊坂幸太郎著作のエンタメ小説だった。
主人公たちの夢の世界と現実世界がリンクする中で、
双方の世界で大きな問題に対峙する。胸糞の悪さを爽快な快進撃で回収する物語だ。
著者の鋭い洞察力と表現力で、大衆の恐怖が正義に、そして知らないうちに悪意にスライドされる有様をかなりリアルに描かれている。
それがこのご時世にとてもリンクしているよう