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音楽と私

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自分の好きな音楽について、早口で捲し上げるように語る誰得マガジン
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#思い出の曲

夢の跡を探訪する

中田裕二のソロ10周年企画第三弾は、椿屋四重奏しばりのライブをするらしい。 何それ行きたい!と思いつつ、このご時世に東京には行けないので、配信を楽しみに待つことにした。相当なフラストレーションが溜まっているので、勝手に今の中田裕二で聴きたい椿屋四重奏の曲を語ってみる。ソロになってからライブでは歌っていない曲で、聴いてみたい曲を3曲挙げてみたい。 ちなみに、椿屋四重奏の曲はよく編まれていて、シングル曲やアルバムリード曲は今歌ってもそれほど違和感を感じないだろう。劇場型な構成

あの日聴いた幻惑が鳴り止まない

私が椿屋四重奏を知ったのは高校生の時である。 長いが、当時の背景の話をさせて欲しい。何しろ16年ほど前の話をするので、現代のカルチャーの出会い方とまるで違うのだ。同年代の人は懐かしい話である。 当時は現在と違って、音楽定額配信サービスがなく、レコメンドなどしてくれない。友人が聴いている音楽に影響されたり、自ら音楽情報を取りにいく。聴いている音楽が強いアイデンティティのひとつだったのである。 当時流行っていた音楽は、浜崎あゆみやEXILEの第一章(SHUNがいた頃)。今聴

3月のTYO

3月12日のライブを控えた前日の金曜日、連日の残業も相まって、早く仕事が終わらないかなぁと思っていた。 結果、私の望んだ明日はやってこなかった。 地震が起きたのだ。 私は幸いにも職場から自宅に帰宅し、家族みんなで近所の学校に避難できた。 沿岸部からは離れていたので、家のすべてを失うことはなかった。ただ、津波の規模が大きかったので、私の住んでいる地域は私の腰より上の位置まで浸水していたらしい。 らしい、というのは水が引いてから自宅に帰って、水の跡で高さを測ったからである