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福元、バスケ辞めるってよ【”二度目の引退”】

1、実は、二回バスケットボールを辞めている

これ、知ってる人は知っているだろうけど、『謎に包まれた空白の期間』として認識している人の方が多い気もします。

そう、実はぼく、バスケットボールを2回辞めています!

やめた経緯はもちろんのこと、それだけでは面白く無いと思うので、その経験から何を学んだかを書いていこうと思います。

2、一度目の引退

これは前の記事を読んでみてください。
人にはほとんど語らずにきた部分を書いてます。

3、大濠高校田中國明先生との出会い

これはこの記事を読んでみてください。
結構人間臭い記事です!僕がもう一度バスケに戻れた理由です。

4、バスケットボールは大学生までとほぼ決めた

いろいろとすっ飛ばして、今回のシリーズの核心を書こうと思います。
二度目の引退、それは大学4年のインカレで東海大学に敗れて引退したわけですが、この決断は高校3年生の時に、既に僕の中ではある程度整理されていました。

なんで?なんで?早すぎない?っていう感じですよね。それをお話します。

5、選手は指導者の駒なのか

ちょっと込み入った話にはなりますが、あるタイミングのU-18代表選考で僕は落ちました。正直、実力的に全く引けを取っていないと自負していたのに落ちました。一方で、消化することもできました。なぜならば、その時は3.11東日本大震災が起きてしまい、選考会がスキップされたから。スタッフだけで話し合い、選手を決めたんだと思います。目の前でプレーして選考されているわけではないので、こればっかりは仕方ないかと思っていました。ライバル校から5名前後選ばれていたことと、代表のスタッフにライバル校のコーチもいたので、そこは違和感でしたが。

ここからがキッカケとなった出来事で、というかある程度の決意を固めた出来事でした。

何かと言うと、その後に控えていた国体で僕は福岡代表として選出していただき、ユニフォームに袖を通す権利を得たわけですが、当然代表に選ばれたライバル校の選手もみんな選ばれていたのですが、いざ試合になると、このチームのスターティングメンバーはライバル校4人+僕という布陣。

いや、おかしく無いですか?と、この瞬間に僕は感じたわけです。

選手はコーチの駒なんだろうか?コーチの戦績のための選手で、そのための努力であれば、バスケというスポーツに魅力が無い。正当に評価されない世界がここにはあるんだ。

「だって代表クラスが5人揃っているわけだから彼らがスタメンでしょ!」って思っちゃいました。

このとき、「バスケは好きだから大学まで一生懸命やろう、だけどその先は生業とすることはやめようかな。バスケットボールに自分の人生をかけることはできない。」そう整理しました。

一つだけ誤解なきようにいうと、当時の僕だけの主観的判断なので、もしかするとコーチにはいろいろな戦略があったのかもしれないです。
根本的に、このような考え方からもうバスケ界から無くなっているのではいかと思っています。Bリーグの発展を機に、全てのカテゴリーにおいてあらゆる部分が正常化していると思っていますし、そう信じているので、当時の選手やスタッフにも何も恨みはないです。

むしろ、当時の関係者に会ったら「ぶっちゃけどうだったんですか(笑)」くらいのテンションで聞いてみたいです!笑

6、とにかくたくさんの手段を手に入れよう

この経験から、ある考え方をその先の人生に求めるようになりました。進学先について迷っているタイミングでしたが、この出来事をきっかけに明確な基準ができました。

「人生における選択肢を一番手に入れることができそうな大学に行く」

色々な先輩に話を聞いたり、調べたりするうちに絞られて残ったのが田中先生も言っていた慶應義塾大学です。なんだか不思議ですよね。先生が仰ったことと、自分が導き出した答えが一致したので。これは目指すしか無いと思いました。

その後晴れて慶應大学に進学することができたわけですが、大学での4年間は自分の中での答え合わせ期間でした。バスケを続けることが人生をより豊かにしてくれるのか、それともそれ以外にもっと豊かにしてくれる何かがあるのか。

答えは後者でした。

今まで「がんばりました」とか「一生懸命」とか「努力」とか、口から出せる言語では表現できないくらいの情熱と覚悟をかけてきたバスケットボールを置いてまで、チャレンジしたい環境が今の職場にはありました。ここで僕の答え合わせが終わり、バスケットボールから引退しました。

今思い返しても、いろんなことがあったバスケットボール人生でしたが、人生における最初の22年間(正確には競技歴12年間ですね)を費やす手段としてバスケットボールを選んだのは正解だったと思ってます。

そして、この先の人生おいてこの選択が正しいかどうかはバスケットボールで得たように、時に大胆に、時に頑固に、時に愚直に、意思決定しながら、じっくりと答え合わせして行こうと思ってます。

もしそれが間違っている或いは違和感を感じれば、すぐにでも道を変えるべきだと思ってます。なぜなら、それを過去に経験している自分を信じているからです。


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