【経験者が語るAO入試#1】「過去」ではなく「未来」を評価する入試制度
みなさんAO入試って知っていますか?
“Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)”の略称です。
僕はこの入試方式で慶應義塾大学環境情報学部に入学したわけですが、その方法にまつわるあれこれを書いていこうと思います。
1、その生徒の将来への意欲を見極める
アドミッションズ・オフィスとは直訳すると「入学管理局」などと訳されますが、その意味するところは「大学の受け入れ方針」ということです。
要は大学側が欲しいと考えている生徒を見極めて入学試験を行うものです。
故に、一般的な学力テストで合否を判定するものとは異なり、
1次選考:書類審査(履歴書、活動実績、志望理由小論文、自由記述など)
2次選考:面接(大体30分〜1時間くらい)
これらで合否が判定されます。
見方によっては「これだけ」で入学できる可能性があります!
極端なことを言うと、学業での実績や内申点などは関係なく受験可能ですし、本人のやる気次第では合格の可能性が十分にある入試になっています。
ただ、個人的には全ての物事は繋がっていると考えているので、3年間の学業や部活、私生活においてテキトーに過ごして「よし、いっちょ受けるか!」みたいな人にはお勧めしません。
なぜならば、この選考過程を採用するということは大学側もそれ相応の見極める目を持っています。それに、私の経験上受かるためには相当な努力が必要です。その意味でも、これまでの生活を頑張れていない人がこの入試だけ突破することは不可能だと考えています。
倍率で言うと、だいたい6倍〜10倍くらいですかね。
逆に言うと、これまでの生活をしっかりと頑張ってきて、将来的に何かをやりたいと強い意志やビジョンのある人には大いにチャンスがある入試方法です。
2、将来のことなんて考えたことない
「10年後、20年後にどんなことで社会に貢献したいですか?」
いや、高校生が考えているわけないです!
というか「考えれているわけがない、そんな環境が無いから」が正しいですね。
一部の生徒は既に明確なビジョンを持っているかもしれませんが、大半の学生がその視点で物事を考えていない、或いは考えきれていないと思います。
それでOKです。それが普通です。
大半はこの入試の存在を知ってから考え始めるものです。僕もこの入試方法を選択することを決めてから、考え始めましたが、まずは下記のような内容から始めました。
・自分の人生18年間を振り返る
・「福元直人」とはどう言う人物なんだろうか
・社会のために何ができるのだろうか
・その社会貢献のためにはなぜ慶應じゃなきゃダメなんだろうか
などなど、もう就職活動みたいなものですね、本当に。
僕は書店にある一番大きい書類ファインダーが2冊分が一杯になる量の自己分析や世の中に関する調べごとをしました・・。
僕は、ちょうど3年生の九州大会 → インターハイ予選 → インターハイに被っていたので、宿舎にPCを持ち込んでいたし、書類を持ち込んでいたし、試合前後はすぐに宿舎に帰って、これに取り組んでいました。。笑
かなりタフですが、それも自分の未来のためです。
覚悟と意志があればなんでも乗り切れます!
(続く)
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