0-14. NTTドコモの新料金プラン「irumo」について
格安SIM・格安スマホの専門店、モバイルファンです。
老舗格安SIMの「OCNモバイルONE」をエコノミープランとして扱っていたドコモは、去る2023年6月26日をもってOCNモバイルONE(以下OCN)の新規申し込みを停止し、事実上OCNは契約できなくなりました。
OCNは3GBで990円、10GBでも1760円という格安料金でサービスを長年展開してきたトップクラスの格安SIMでしたが、提供会社であるNTTレゾナントがNTTドコモに吸収される形となり消滅しました。もちろん、既往契約者(現在OCNを利用しているユーザー)は守られるため、引き続きOCNの安いプランで使うことができますしギガのプラン変更も可能です。
OCNを利用中の皆さん、ご安心を!!
現在の携帯業界では、3大キャリアのauが展開するUQモバイルや、SoftBankのワイモバイルなど「サブブランド」と呼ばれる、少し安めのエコノミーサービスがあります。
その状況下で、ドコモは彼らのような安めのサブブランドを持っていませんでした。なんとなくOCNがドコモのサブブランドになっていた雰囲気もありましたが、格安SIMはあまりにも料金が安いためドコモにとってOCNを扱うことは全くメリットがなかったのだと思います。
OCN新規受付停止と同時に発表されたのが、ドコモの新エコノミープランである『irumo』(イルモ)です。
今回は、イルモがどのようなプランで、はたして格安SIMよりお得なのかをご説明します。
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イルモとは?
大手キャリアの最近の料金体系として特徴的なのは、大容量・使い放題の高いプランと、低容量~中容量の階段式プランの2つが提供されていること。
今までドコモでは、1GB~3GB~5GB~7GBでデータ通信を使った分だけ料金が階段式に上がっていく「ギガライト」を提供していました。
ギガライトの新規受付終了後、イルモの料金体系は以下の通りです。
2つのプランを比べると、イルモの方が安く約半額で利用できることがわかります。これだけ見るとギガライト利用者はイルモに変更した方がよさそうです。
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ギガライトから乗り換える場合
しかし、ギガライトからイルモに変更するとデメリットもあります。
上記ポイントについて詳しくご説明します。
① 家族間の通話が有料になる
ギガライトでは家族間の通話は無料でしたが、イルモでは有料(30秒あたり22円の通話料)になりますので、料金が高くなる可能性があります。通話が少なかったり、LINEなどの無料通話アプリを利用すれば影響を少なくできますね。
② 通信速度が遅くなる時間帯がある
イルモは料金が安い代わりに、通信が混みあう時間帯は速度が制限されることになっています。例えば、朝の通勤時間帯やお昼休憩、夕方の帰宅時や夜の団らん時にドコモの他のプランの通信が優先されるためイルモ利用者の通信回線は遅くなってしまう可能性があります。
③ サポートが有料になる
ドコモショップにて通常は無料で提供されていたサービスが、イルモ利用者に対しては有料になる場合があります。例としては、機種変更時の初期設定が1,100円だったり、データ移行が2,200円だったり。故障した場合の代替機の貸し出しも2,200円で有料となります。
④ 割引がなくなる場合がある
ギガライトでは受けることができた各種割引が適用されません。
例としては、みんなドコモ割・ハーティ割引・子育てサポート割引などです。
以上のことに注意して、ギガライトからイルモへプラン変更した方がよいでしょう。
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イルモ vs 格安SIM
混みあう時間帯に通信速度が遅くなることや、各種サポートが有料になることを考えると、イルモにするくらいならドコモ契約を続ける必要はなく、思い切って格安SIMに乗り換えるのが良いのではと思います。
以下でイルモと格安SIM(NUROモバイル)との料金比較をしてみます。
いかがでしょうか?格安SIMの方が圧倒的に安くて話になりません。
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まとめ
イルモはドコモのプランとしては安いです。旧プランのギガライトと比べた場合、家族間通話やサポートが有料になるデメリットはありますが、あまりスマホで通信をしないライトユーザーにとっては一定のメリットはあるかと思います。
しかし、やはりといいますか、格安SIMの料金には全くかないません。イルモにするくらいなら、思い切ってドコモ回線を利用した格安SIMへの乗り換えを積極的に検討するべきだと思います。
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