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ワーケーションカー「mobica」を通して広めたい新しいワークスタイル -mobica開発秘話 後編-

「行きたい場所が、今日のオフィス」をコンセプトに掲げる「mobica(モビカ)」。30年以上オフィスデザインを手掛けてきた株式会社コスモスモアが、市販車をワークスペースに架装したワーケーションカーのカーシェアリングサービスです。

mobicaのプロジェクトメンバーに開発秘話を伺ったインタビューの後編では、mobicaのロゴやカラーに込めた思い、そしてプロジェクトメンバーが考えるワーケーションの魅力や未来の働き方について話を聞きました。

mobica開発秘話前編については、下記の記事をご覧ください。
https://note.com/mobica_worklife/n/n9323eef0df8b

ーーmobicaの名前の由来、ロゴや車のカラーに込めた思いをお聞かせください。

堤:mobicaという名前は、ワーク、ライフ、ワーケーション、オフィス、カー、モビリティなど、関連する言葉を組み合わせて名付けました。車体のカラーは、豊かな自然の中でワークもライフも楽しんでほしいという想いから、自然になじむ色を採用しています。メーカーの純正色とは異なるオリジナルカラーを選び、森林をモチーフにした「フォレストグリーン」、砂をモチーフにした「サンドベージュ」とそれぞれ名付けています。

自然に溶け込むmobica firest(N-VANタイプ)

中村:mobicaの車両を架装するにあたって、「自然のなかで働く」という体験価値を最も感じることができるのは、車窓から見える風景だと思いました。そういった体験価値が表現できるよう、ロゴは「デスク越しに車両のバックドアを開けた瞬間」をイメージしたデザインになっています。昨今は、自然の要素を取り入れることで生産性や幸福度があがるというバイオフィリックデザインの考え方に基づいてオフィスを構築することも多いのですが、mobicaも同様に、車体を奇抜な色にして目立たせたり、大きくロゴを入れたりするのではなく、自然に溶け込むものになるよう意識しました。

mobicaの車窓から見える風景

ーー「自然」というのも、mobicaを語るうえで欠かせないキーワードの1つなんだなと感じました。mobicaの軸となっているワーケーションの魅力は、皆さんはどのように捉えていらっしゃいますか?

堤:私自身もワーケーションを体験してみて、忙しい日常のなかに、こういったいつもと違う働き方を取り入れることで、ふと我に帰る瞬間が生まれたんです。アウトドアの習慣がない人は、自然の匂い、風や波、太陽の光などを感じる機会は少ないと思うので、そういった自然を感じながら働くことができるのが、ワーケーションの良さだと思います。

小倉:私は田舎出身なので昔から自然に触れる機会が多く、都心のオフィスで働くことへの憧れもありますが、一方で時折閉塞感を覚えることもあります。そういったなかで、自然に囲まれて働くワーケーションのサービスに携われているのは、とても楽しいことだなと日々感じています。

中村:私はワーケーションの価値というのは、丸一日集中して働くというところにはないと思っています。本当に仕事に集中する日は、家やオフィスで作業をする方が合っていると思いますが、ワークとライフのバランスを取ったり、自分の現状を見つめ直したり、1人の時間を大切にしたり、チームの結束を強めたりと、単に仕事を進める以外の価値が生まれるのが、ワーケーションという働き方の魅力だと考えています。我々もワーケーションを体験しにプロジェクトメンバーで山梨県の西湖に行きましたが、チーム数人で景色の良いところに行って、自然のなかで働いて帰ってくる良さを身をもって体感しました。チームの結束を強める面でもプラスになったし、mobicaというサービスへの自信のようなものが生まれた瞬間でもありました。

デスクやチェアを持ち込み、湖畔で談笑するプロジェクトメンバー

ーーご自身でワーケーションを実践することで感じた魅力が、mobicaにも反映されているんですね。最後に、mobicaを通して伝えていきたい、発信していきたいワークスタイルをお聞かせください。

中村:mobicaの事業を進めていくうえで、テレワークを許可していても、仕事場を自宅に限定するルールを設けていたり、勤務時間中の運転を禁止している企業が多いことを知りました。そういった会社のルールを変えることは難しいですが、まずは比較的自由度の高い職場の方々にmobicaを使っていただき、こういった働き方が広まることで、いずれ「働く場所」に関する制度が変わるきっかけになればと思っています。

堤:mobicaの事業計画を考えるなかで、販売、レンタカー、カーシェアなど様々な選択肢を検討しました。結果として、より多くの方に気軽に気軽ワーケーションを実践していただけるよう、購入してくださった一企業や一個人しか車を使用することができない販売事業ではなく、カーシェアリングの形になりました。ぜひ多くの方にmobicaを利用していただき、社会に対して新しいワークスタイルを提案していければと思っています。

中村:実は、他社にmobicaを真似して欲しいなという気持ちもあるんです。複数の会社が同様の事業を行うことで「ワーケーションカー」という選択肢が広まっていくと、世の中の働き方や仕事に対する向き合い方や、殺伐としたウィークデーの雰囲気が変わるきっかけになるのではと思っています。なのでまずは、手を組んで共に市場の開拓に乗りだしてくれる企業がいればすごく嬉しいです。そしてこの記事を読んでくださった方には、ぜひ一度、家でも会社でもない場所で働く、普通の休日とも平日とも違うワーケーションを体験していただきたいです。

mobicaでワークだけでなくライフも楽しんでほしい

「行きたい場所が、今日のオフィス」。mobicaの掲げる世界観が浸透し、日本のワークスタイルがより自由で豊かなものになりますように。そんな未来への希望を感じた、開発秘話インタビューでした。

▼mobicaを利用したい、詳細を知りたい方はぜひ公式サイトをご覧ください。

文/橋本彩香

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