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BL未履修オタクがチェリまほにハマっています(その後)

チェリまほ楽しかったよ!

結論からいうと、8話で離脱しました。トリガーになったのは以下のツイートのくだりです。後述しますけど、トリガーはあったけど、私的満腹感もあるのでめっちゃネガティブな訳でもなく。他にも言及されてる方もいたり、それについてとても丁寧に対話されてる様子も見かけて、あぁ、チェリまほ本当に愛されてるー!と思ったりもしました。

元々チェリまほドラマ製作陣の目指す、人の気持ちを丁寧に扱うテーマが好きだったのと、主人公たちが想いを通わせるまで見届けたタイミングでもあったので、もういいか、という感じで、第8話にめちゃくちゃガッカリしたというよりは、私はもう満足しましたー!っていう感じなのかな。6話の黒沢の葛藤とか何回見てもグッときましたもの…

実はタイミング的に原作も全巻読んで、BLめちゃくちゃ読んでる先輩にチェリまほのプレゼンする時間ももらって言いたいことは言ってたこともあり、完全にスッキリしちゃってるのもあるかもしれない…w

※③については第8話を見て思い直したことがある(このタイミングは第8話前)

ということで、このエントリは私の備忘録としての役割を果たしているので、以下の考察は、未来の私のために残しているものです。昔ハマってた作品について自分の気持ちの経緯を残しておかずに当時の自分がどう思ってたのかてんで思い出せず後悔したので(ポンコツ)、それを私が読み返せることが目的であることをご了承くださいませ。

チェリまほのみんなが温かい世界、最後まで続いて欲しいし(くれるだろうし)、みんながみんな自分の在りたい姿で幸せになってくれー!(魂の叫び)

アウティングか否か。ドラマのシーンとしてアリかナシか。

これ、おそらく考えなきゃいけない視点はいくつかあって、

・事象としてアウティングか否か
・ドラマの前後の文脈及び背景を考えたうえでの「シーンのありなし」

かな、と思うんだけども、私は「事象としてはアウティングだけど、ドラマの世界的にはあり」だったと思ってる。そして、チェリまほだったからこそ、そこはその描写しなくてよかったんじゃないかと思っている。

チェリまほ第8話段階で、安達と柘植は触れた相手の心が読めて、二人が触れると心の中で会話が可能。そしてそれを黒沢は知らない、という前提。

アウティングは「相手の了解を得ることなしに、セクシャリティなどの指向を第三者に伝えてしまうこと」だという定義で第8話を振り返ると、

・柘植と黒沢は初対面(この段階で柘植は黒沢が安達に好意を寄せている人物だと察しがついている)
 ※2話で既に安達が柘植に自分が同期に好意を寄せられてる話はしている が、その時点で黒沢という名前は出していないのでここではアウティングにはならないと思っている。
・安達が黒沢を紹介しようとしているタイミングで黒沢はフォローを入れている(安達のために「同期だ」と強調しているように映る)
・柘植が好意を寄せている相手が湊であると黒沢は勘付いている描写がある(ので柘植と自分の指向が近いことを黒沢は感じていると受け取れる)
・問題のバス停のシーン、安達が黒沢との関係を告げるまで、安達と柘植は心の中で会話をしている(よって黒沢はその内容を知らない)

以上から、黒沢が安達との関係性を伝えてもいいと了承したという描写があるとは言い難く、事象としてはアウティングである、と私は思う。

が、元々黒沢が安達をずっと想っていたこと、柘植の人間性や指向、安達と黒沢の関係性および安達と柘植の関係性を考慮すると、柘植に安達と黒沢の関係性を伝えたことが、黒沢にとって嫌なことではなかった(むしろその後びっくりはするけれど否定せずに喜んでいる)ので、ドラマの中の関係性および展開としては「アリ」だったのでは、というのが結論。

あの場面はあのセリフじゃなきゃいけなかったのか問題。

チェリまほへの個人的な期待値は「セクシャリティも含めた多様な在り方を誰も傷つけることなくエンターテイメントとして成立させる」ことだと思っていて、それでいうと第7話目くらまでは素晴らしい構成だったと今でも思う。

だからこそ、あのバス停のシーンは、あのセリフじゃなきゃダメだったのか…!とは思っちゃうんだよな。

あそこは「安達が柘植の背中を押してあげる」ことが目的だったと思うんだけど、それが「黒沢と付き合ってるんだ!」というチョイスにするのが最適解だったのか。チェリまほ製作陣萌えとしては、そこもうちょい工夫の仕方があったんじゃないかと思う。それは私の勝手な期待値も含めだけど。伏線として前半の「関係性を言えなかった」描写があるから、後半その伏線を安達の成長過程として回収したかったというのも理解はできるんだけど…!でもだとしてもここまでの全方位に配慮を行き届かせた製作陣であったからこそ、ここはもうちょい工夫できたんじゃないか…と思わずにはいられない。

ゼロイチの凄さを思い知る。

で、原作も読んでたタイミングだったので思ったのが「第8話が完全オリジナルストーリーである」こと。先輩にプレゼンした段階ではドラマが原作のテーマを昇華させたと思ってたけど、原作のゼロイチの創り出す力、そして根底にある原作者の方の描いた世界線があったからこそのドラマでもあったんだな、と改めて思い直した次第。多分、これは超自分の憶測だけど、原作があったらあの描写にはならなかったんではないか…とか正直ちょっと思ってしまうよな…。

このインタビューも素晴らしかったからこのシーン一つで何かを結論づけるべきものでもないと思うし、本当、いいドラマだと思うから、最終回まで突っ走って欲しいし、みんな幸せになって欲しい…!

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