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【まわりみち日記】8月26日:はちきんDNA

お店は「タイ料理 コンロウ 恵比寿」

恵比寿で中高の同級生と飲んだ。高知に住んでいる同級生が、羽田経由で旅行に出かけていてその帰りに東京で一泊するということで、東京に住んでいる同級生数人が集まった。私の中高一貫校は一学年300人ほどだったが、そのうち観測できているだけで50人くらいは東京に出てきている。基本は大学からもしくは社会人になるタイミングで東京に出てきている人が多く、私のように社会人10年目に東京に出てきた人は少ないが、中高一貫校で6年間一緒に過ごした絆はわりと固く、一年に2回くらいは東京組でBBQをしたり忘年会をしたりして古巣の空気を楽しんでいる。

「はちきん」という言葉をご存知だろうか。「男勝りの女性」を表す土佐弁で、高知の女性は、負けん気の強い性格だと昔から言われている。なぜ「はちきん」という単語なのかその由来はここでは割愛するが、高知出身の女である私たちは昔からこの言葉に呪いをかけられ自分の気の強さに多少自覚的に生きてきた。もちろん全員にその気性が当てはまるわけではないので、高知県出身の女性が全員そうであるというラベリングはご遠慮いただきたいが、今日お互いの近況報告をしていてもやっぱり我々は「はちきん」なのかもしれないと思わされることが多かった。

気が強いことがときに裏目に出ることもあるけれど、そうやって突き進んできたからこそ今の人生を手に入れられているのだと、みんなはちきんDNAが自分の身体に流れていることには概ね満足している。東京の街で力強く生きている友人たちの話を久しぶりに聞いて、何だかとても励まされた夜だった。

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