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リングアナNaokiについて5

前回の続きです。

2019年
たしか10月とか11月頃だったか
私の経営する店にてかずくん(MoveOnPro-Wrestling選手代表・三原一晃)と
もしもばなしで、団体を立ち上げるなら誰に声かけたい?とかそんな他愛もない話から始まって
現在のプロレス業界、プロフェッショナルとはおおよそ呼ぶには程遠すぎる一部の選手の話に膨れ上がり
段々ボルテージも上がり

そうなるとおのずと会話のゴールは見えました…

「俺たちでプロフェッショナルにこだわったホンモノのプロレス団体を立ち上げよう。」と…

そこからは年末にかけてノンストップで動き始めました。

・我々の想いを発表する場、記者会見について
・所属になって頂く選手の方へコンセプトの説明、交渉
・ご協力頂く方々へコンセプトの説明
・スポンサー様への交渉
・旗揚げ戦の日程、会場確保
・旗揚げ戦参戦選手
・対戦カード
・ポスター・チケット作成
・グッズ制作
などなど…

そして
2020年2月14日
記者会見を開催
旗揚げについて発表させて頂きました!
(余談ですがこの記者会見の為に交渉に交渉を重ね、記者の方が10数社程お越し頂ける予定だったのですが、某有名歌手が覚醒剤取締法違反かなんかで逮捕されるという事態を受け、記者の皆様こぞってそちらに行ってしまいました…許さんぞ!ハングリースパイダーめ!笑
しかし6社程はお越し頂いたので感謝!)
当時の記者会見の映像はこちら

そして2020年5月3日の旗揚げ戦に向けて走り出しました!

当時の旗揚げ戦の対戦カード
第一試合
織部克巳vs崔領二
第二試合
しゃちほこボーイvsMasked  Pando
第三試合
岡田佑介&神風vs浪口修&アレクサンダー大塚
セミファイナル(MoveOnベアナックルルール)
池本誠知vsミノワマン
メインイベント(師弟タッグ)
アルティメットスパイダージュニア&TSUBASA
vs
ビリーケンキッド&三原一晃

当時の旗揚げ戦ポスター

…がしかし…

新型コロナウイルスが猛威を奮いだし
政府により緊急事態宣言が発令したのでした…

もうね、目の前が真っ暗になりましたね…
家でニュースを見た瞬間、涙が止まりませんでした…

ここから我々の見えない敵との闘いが始まりました。

旗揚げ戦の延期の決定
お客様方への説明、謝罪
関係者の方への説明、謝罪

いつ終わるとも分からない、いつ開催できるかも分からない旗揚げ戦、いや、もしかすると開催できないかもしれない…

何よりまず経営してる店もろくに営業できず、社員、スタッフ、自分達のこれからの生活など…
このまま店は閉店、会社は倒産、旗揚げ戦は幻のまま消え去るのか……

しかしその時力になったのが
「楽しみにチケットずっと持って待っています」
といったファンの皆様の声でした…
すでに200枚程チケットが売れていたのですが
返金希望の方はなんと1名様のみだったのです!
(本当に本当にありがとうございました。)

何が何でも、なんとしてでも必ず開催する!
そして
当時、無観客の配信試合などが流行り出し、周りからは「配信で旗揚げでもいいんじゃ?」とか
「席を大幅に間引いてでも旗揚げしたらどう?」とか言われたのですが
通常の興行ではなく「旗揚げ戦」なのです。
不自然な程感覚を空けて、歓声も禁止なんてあり得ない!
お客様には万全の状態で心の底から楽しんで頂きたい
選手の方にも万全の状態で沢山の歓声と拍手に囲まれて試合をして頂きたい
そして、そんな旗揚げ戦って数年後に映像見た時どうなん?って気持ち。

「何年かかっても、誰に何を言われても耐えに耐えて耐え抜いて、万全の体制で開催できるまで我慢する」
そう誓ったのでした。
(ちなみに長年金髪やシルバーな髪の私がムーブオンのイメージカラーであるショッキングピンクにしたのもこの時期でした、日々DMとかの捨てアカウントとかで「やるやる詐欺」とか、いつコロナ禍があけるかなんか誰にも分からないのに「いつやるんですか?待ってるんですけど?」とか言われ続けてたんで
必ず開催する決意の証としてピンクになりましたとさ。)

何度も何度も気持ちが負けそうになりましたが
応援して頂いてる皆様、かずくん、そして奥さんに支えられみんなで耐え抜きました。

続く…


幻の旗揚げ戦のデザインチケット


あとがき
今回で「リングアナNaokiについて」はラストにしようと思ってたんですが執筆しながらこの当時の思いが沢山蘇ってきて思ったより長くなってしまったので
もうしばらく、もうしばらくだけお付き合い下さい!
今日も皆様ありがとうございます。


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