笑顔うつ病になった話

vol.1
笑顔うつ病になった話

あと1,2ヶ月で社会人になるっていう時期に笑顔うつ病になった。元々メンタルが弱いのは知っていたけどまさか自分が精神病になるとは笑

人と話す分にはなんも問題もない。体調は元気だし見た目は明るく振る舞えるし普通のうつ病と違ってなにもできないくらいに落ち込むことは無かった。ただ人に見えない精神の部分で問題が起きる。

誰かと遊んだ帰り道やバイトの帰り道に
「あーここから落ちたら死ぬ。車が走っているところに出たら死ぬ。」
別に行動に起こさないけど毎日のように頭が死ぬことについて考える、そんな心の病気だった。
そしていつの間にか誰かと一緒じゃない時間は1人で死ぬことについて考え出すくらい精神が持たなくなってしまった。

ある時になにも手につかない様子だった同期が事故かなにかで同級生が亡くなったと打ち明けてくれた。
そのちょうど1,2週間後くらいにこの病気になったから自分も死んだら周りに悲しんでもらえるんだろうか、いや悲しまれるような価値は自分にあるんだろうかと考えた。
もし自分が所属してる支援の団体から突然自分がいなくなったら周りはどう思うのか。もしいなくなったところで自分なんかが心配されるのだろうか とか考えていた。
でもあまりにも友達を亡くした同期がなにもできないくらいに気分が沈んでいたがために絶対に誤った道を選んではいけないと分かっていた。

もちろん良心が働くし、団体が大好きだったから1度も逃げなかったし寝落ち以外で欠席することは無かったし最後までチームのリーダーも務め果たして1メンバーとして団体を抜けることは無かった。今ではこの団体の関係がないとメンタルが持たない。

この笑顔うつ病を治すために団体での集まりでは絶対に周りに合わせてお酒を飲んでたのに2週間だけ禁酒したことがある。禁酒したからではないとは思うが、その1週間後くらいにこの笑顔うつ病は治った。
なんなら卒業式で ウザいというニュアンスでディスられても なんか言われた と思えるくらい強靭なメンタルになった。

この病気になりやすいのは
他の人に頼れない人
周りに助けを求めたら負けだと思ってる人
周りに迷惑を掛けたくない意識が強い人

人に心配をかけて心配してもらう時間でさえ申し訳なくなってしまう。だったら自分でなんとかすればいいと考えてしまう。
ただでさえ団体の周りの人たちはみんな優秀で、女子はかわいいし男子はイケメンだし自分程度の人間が追いつけるような人たちではない気がしていた。だから、自分レベルの人間ができる仕事を精一杯してせめてでもみんなと同じレベルでいたかった。
自分がいいと思うものを貫ける数少ない場所だったからこそ周りから嫌われたくないという意識が強かった。だからこそ「〜してくれてありがと」と言われるために時間がかかってでもなんでもやるしかなかった。むしろ仕事がないということは何も貢献できてない気がして怖かった。

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