青い妄想 褪せぬ間に

僕の憧れてる人は普通の人に憧れてる人でした。小学生の時に花占いでスキキライスキと花弁を1つずつちぎっていって、スキで止まったら明日にはあの子が僕の事をスキになってくれるって信じて今日は眠りにつく日のような。明日には嘘の言葉を並べなくていい日なんだと思うような人。普通のサラリーマンになって、子供は二人居て、愛してるなんて言わなくても分かってくれるような愛しい人がいて。経年変化していく恋心を歌わなくてもいい人。僕はそんな人に憧れてる。嘘の愛の言葉でも信じるような人になりたい。ダメだと分かってても恋したい。憧れたい。普通の人になんかなりたくない。普通なんて知らずに異常のまま恋をして死にたい。勘違いしたままでも何かになりたい。

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