「人を操る禁断の文章術」を読んだ

 アマゾンプライムで借りたら、すでにハイライトがされていて、以前にも読んだ本だった。
そして、覚えていなさに驚いた。

 一度読んだはずなのに、私の文章がこんなありさまなのは、この本の効果がなかったということになりますかね。



「文章を書くときのスタート地点は、「相手にどんな行動をして欲しいか」を考えることです」

「何より大切なのは、文章を書く側が、読み手にどんなリアクションをして欲しいかについてイメージできていることです」

と、本書にありますが、私は読む人のことを全く考えていないところが、そもそもだめなのだろうと思います。


「人の心を揺さぶる文章を書きたいなら、自分の頭の中を探る時間は最小限に。刺さる言葉はあなたの中にではなく、相手の心の中にあるのです」

ともありましが、私は基本、自分のことしか考えていないのですね。たぶん。自分のことしか考えていないのに、誰かに読んでもらいたいという気持ちもゼロではない。


「読まれる文章には、うまさや美しさではなく、「あなたの欲求を満たすものがここにありますよ!」という強い求心力が備わっているのです」

私の文章には、誰の欲求も満たすものはありません。ただの時間の浪費です。


 そういえば、文章で人を操りたいという気持ちがあまりないです。
 ではなんでこの本を読んだのか?
 それはプライム会員なら無料で読めたから、だけでもなくて、文章が上達したい、という気持ちはあります。うまい文章、というよりも、面白い文章が理想です。
 ただ、生活も人生もとても平凡で、自分から面白いものは出てこないな、とは思います。
 年をとって、いろいろ老化して、面白いことをしたいという気持ちも、薄くなってきたような気もしています。
 自己啓発本なんかは、そういう精神の老化を少しだけ改善してくれる気がしますが、本書にはそのような効果はありません。相手に届く文章を書くための心構えと、テクニック的なことが書かれた本なので。

 この本を読むのはおそらく二度目ですが、一度目同様、二度目もほぼ読んだ効果はないでしょう。

 二度も読む本を間違えちゃったか。
 あああ。

 でも、読みたくなるし、最後まで読めてしまうんですよ。
 本を読む、という行動が起きてしまう、人を操る本。DaiGoさんの人を操る力はすごいということを、改めて知りました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?