アニメ『色づく世界の明日から』感想
全十三話のオリジナルアニメーション。視聴しました。
「色」がテーマの作品ということもあって、抒情的な色彩表現に特化した映像美がすばらしかったし、時間軸のなかでのちょっとした間や経過する時間の美を感じられるようなアニメでした。
ストーリーラインはシンプルでそれほど突飛な話ではないのですが、だからこそひとつのテーマに集中して観ることができたと思います。主人公たちの恋愛においても純粋さが心のゆらぎを反射して、一歩ずつ近づいていく距離感がまぶしくいとおしく感じられました。
瞳美が60年後に戻ったタイミングで琥珀はおばあちゃんになっているので、唯翔はどうなっているのだろうと思いましたがすでに亡くなっていたみたいで、なるほどなと思いました。本当に時間の魔法がなければ出会えなかった二人なんですね。そして瞳美が出会ったからこそ唯翔は絵本を描いた。
出会いが人を変え、世界を色づけていくというテーマが率直に描かれていて、最後まで爽やかな気持ちになりました。
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