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モモチップスの散文

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モモチップスの書いた散文です。
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記事一覧

漫画家専業になって半年

漫画家専業になってから、半年が経過しました。 私は8歳のときから「漫画家になりたい」という夢を持っていたので、今は本当に幸せな毎日です。 本当にここまで、時間がかかりました。 夢を叶えるのは難しいですが、夢を叶え続けるのはさらに厳しいことだと思います。 現時点の自分の課題は何か、読者の皆様や私の仕事に関わってくださる原作者様、編集部の皆様、アシスタントの方にもご満足いただける仕事ができているのかを常に考えて、よりよい作品作りを目指していきたいと思います。 そんなわけで、

『悪役令嬢がポンコツすぎて、王子と婚約破棄に至りません』コミカライズ連載開始

このたび、榎木ユウ先生の小説『悪役令嬢がポンコツすぎて、王子と婚約破棄に至りません』をコミカライズ連載させていただくことになりました。 私にとって初めての連載作品です! ライトノベルの面白さを知ってからというもの、私はとくに「私もライトノベルの世界を漫画で描いてみたい、コミカライズの仕事がしたい」という希望を持っていました。 あるとき、ライトノベルのコミカライズの作家を探しているという編集者の方の発信を見かけて、「ぜひやりたいです!」と作例を送ったことがきっかけとなり、そ

『本好きの下剋上』公式コミックアンソロジー第7巻

『本好きの下剋上』公式コミックアンソロジー第7巻、今回は第三部のローゼマイン視点でフェシュピールコンサートの舞台裏と、第二部のシキコーザ視点で彼の初任務のお話を寄稿しました。 今回で執筆もなんと4回目! 7巻も執筆させていただけることになって本当に嬉しかったです。貴重な機会をありがとうございます。 今回の執筆までの間に、波野涼先生による『本好きの下剋上』第三部のコミカライズのヘルプアシスタントに少しだけ入らせていただきました。その経験もふまえて、まず今回は第三部のフェシュ

『本好きの下剋上』公式コミックアンソロジー第6巻

『本好きの下剋上』公式コミックアンソロジー第6巻、今回はヨハンのお話を寄稿させていただきました。 いくつか提案したプロットのなかから、これまでの私があまり描いていないキャラクターということでヨハンの案が選ばれました。 もしヨハンを描く機会があれば、せっかくだから彼の仕事風景をじっくり描きたいと思っていました。それが、彼という人物を一番カッコよく描ける題材だと思ったからです。 さっそく、昔ながらの鍛冶仕事に関して情報を集めました。中世の鍛冶屋はこういう風に仕事をしていて、都

『本好きの下剋上』公式アンソロジー第5巻

『本好きの下剋上』公式アンソロジー第5巻に、第二部のマイン、ギル、フラン、ルッツの漫画「買い食いをしよう」を寄稿しました。 今回は、原作の第四部「貴族院の自称図書委員III」のSS「時の流れと新しい約束」にあるギルの台詞を元ネタとして想像を膨らませました。マインが青色巫女見習いだった頃をルッツと語り合う会話のなかで、ギルは以下のように回想しています。 「大通りの屋台が片付け始めるからって安売りがいっぱい出る時間で目を引かれたり、買い食いして夕食が入らなくてマイン様が家族に

『Babel』オススメ漫画

古宮九時著『Babel』(電撃の新文芸)が好きすぎるのでおすすめ漫画を描きました。本当に本当に本当に面白いので、ぜひ。

私が感想を話す理由

「感想」を話すことについて。 これには本当に、いろいろな意見がありますよね。 日頃からどなたにご覧いただいても失礼にあたらない文章を心がけているつもりですが、それでも感想を語るのはやっぱりドキドキします。 大好きって気持ちが伝わる言葉を紡ぎたいと思います。大好きなので。 言語化すること自体が楽しいのに加えて、自分の感動を見つめ直すことで、作品への愛もより深まります。 私の場合、多くは感想を発すれば発するだけ喜ばれてきました。 感想から人が興味を持ってその作品を読んでくれ

水泳に通い出した理由

じつは数年前、冬になると、ときどき背中が痛むようになりました。 社会人になってからは、仕事柄、一日何時間も似たような姿勢で座りっぱなしのことが少なくない生活。 整体に通ったり、温湿布を貼ったりすれば楽にはなるものの、今からこんなことだと、歳を取るほど痛みはひどくなるかもしれません。これは根本的に改善しないと、体が動かなくなってからでは遅い、と危機感を覚えました。 心身の健康のために必要なものといえば、睡眠・食事・運動。 これ以外にないはず。 私は普段よく眠れるし、よく食

読書感想文は必要か

読書感想文を書くことが子どもの頃から好きでした。 しかし、私がより「書くこと」がはっきりと好きになったのは高校のときの現代文の教師の指導のおかげでした。本当に面白い授業をする先生で、今でも、いくつも恩師の教えを覚えています。 読書のときに「私だったらこう思う」をやめるそのひとつに、文章を読むときに「私だったら」と考えるのをやめなさい、というものがありました。正確には、自分の考えとその文章に書かれたものは別物だということをわきまえなさい、ということです。 たとえば小説のな

自己紹介[モモチップス]

こんにちは、モモチップスです。 書籍の制作ディレクターとして2021年まで会社勤務したのち、現在は退職してフリーで漫画家・ライター・制作アシスタントなどをしております。 趣味は読書感想文を書くこと。 このnoteでは主に、制作物についての話や、好きな作品の感想などを綴っています。 制作実績 2022 ・『ミラクルきょうふ! 本当に怖いストーリーDX 珊瑚』(西東社)に漫画1編を寄稿しました。 ・『悪役令嬢がポンコツすぎて、王子と婚約破棄に至りません』(集英社)連載開始され