結婚してなかったら付き合いたかった。


「ほんと可愛い。結婚してなかったら絶対に付き合ってた。」

「結婚してなかったら絶対に好きになってる。」


学生身分の私が、こんな言葉を言われるのは居酒屋でバイトをしているから。

もちろん、お酒が入って良い心地になっているのも分かるしいつも流して聞いているから別に何の問題もない。

でもたまに、

おい、本気やろ。

みたいな時がある。



ここで今回のサブタイトルを発表する。

勘弁してくれや。


私的にはお酒を飲んでる云々の問題ではないのだ。

よくもまあ、帰る家に(最愛の)奥さんが待っているのに

そんなセリフが言えるものだ。

昨夜、まだまだド素面の初対面の男に

「ほんまに可愛いなあ。なんで結婚してんねやろ。」と、言われた。


なんで私が悪いみたいな言い方すんねん。

まず、そんなこと言えるのが不思議でしゃーない。

奥さん泣きはりますよ。


笑顔で「ありがとうございます。」と返したものの、

世の既婚男性は結婚しても妻以外の女に対してちゃんと男になるんですね。


そして、言いたい。

「結婚してなかったら付き合ってた」

...

付き合ってた

...

付き合ってた

...

付き合ってへん


まるでもう、私とあなたは恋に落ちてますよねとでもいうような言葉

「○○ちゃんも俺のこと好きよね?」

会って間もない私らがいつそんな付加疑問的関係まで成り上がってん。

急に敵陣まで動いてきて歩が成金になったかのような態度。

「最初の一手でもう王手ですわ」みたいな言い方。

将棋はもうええ。



男女問わず、異性から好意を持たれたり、言われるのは、嫌なことではないし、むしろ嬉しいもの。

でもそれにも常識ってものがあると思ってて。

「結婚してなかったら」っていうのは

その言葉を言われた女性両者を傷つけることになる。

奥さんは言うまでもない。

そしてもう一方の女性。

”それって私に気を持たせるようなこと言っておいてあなたには幸せな家庭あるんですね。”って。

もしその言葉で女性が好きになってしまったら?

叶わない恋になる。それも最初から。

好きになってはいけない人だった好きになってはいけない人の間には追いつけない程の距離がある


それを女性にさせてしまった軽はずみなこの言葉は

好意というよりかはむしろ拷問だ。


酒は飲んでも飲まれるな。と同じように

目先にある無料で美味しそうなデザートには必ず毒味しないといけない。



さて。

今日も世の女性が幸せでありますように。






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