慶大戦!
第2週は慶大戦。
東大は開幕週で明大と対戦。
開幕戦先発は井澤投手。
リーグ戦通算22度目の先発は、2年生春から6季連続の
開幕投手という大記録を打ち立てた。
東大は浦田選手、宮﨑選手が開幕のベンチを外れ、
三塁には藤田、左翼で大井がリーグ戦初スタメン。
藤田選手は今年の2年生で初のスタメン起用となった。
7大井
9阿久津
6中井
8別府
3梅林
5藤田
4林遼
2松岡泰
1井澤
先発井澤は過去21度の先発で15度、2回までに失点しており、
立ち上がりが課題だが、この試合は1、2回をきっちり無失点に
抑える。
一方の東大打線は2回まで走者を出せず。
3回表、安打と盗塁で二塁へ進んだ走者を秋は完全復活の
主将、村松が適時打で還して明大が先制。
しかしその裏、先頭松岡泰への死球から始まった攻撃は、
松岡泰と四球の大井の重盗が成功し、三走松岡泰が生還して
同点、さらに阿久津、中井の連続適時二塁打が出て
一挙に3-1と逆転に成功。
井澤投手は4、5回にも1失点ずつで3-3の同点となるが、
6回をゼロに抑え、7回も途中交代の鈴木健が抑えて無失点。
同点のまま、延長戦のないプロ併用日の9回に突入、
9回表を2回戦先発有力の松岡由がリリーフ登板して無失点に
抑え、東大は引き分け以上が確定。
サヨナラ勝ちをかけて二死から梅林が今日チーム3本目となる
安打を放つと、リーグ戦初のベンチ入りの2年生の二刀流選手
鈴木太を代打で起用するが、得点はならず3-3で引き分けた。
東大の引き分けは春第4週の早大2回戦以来で、
年間3度の引き分けは85年以来37年ぶりとなった。
この試合3安打ながら3得点と長打を絡めて効率よく得点、
井澤投手がQSをマークすると鈴木健、松岡由の好リリーフで
明大の「負けない力」と互角に戦い引き分けに持ち込んだ。
打線は長打、井澤投手は143キロ、松岡由投手は144キロと
球速も伸び、力強さを感じさせた。
続く2回戦、先発投手は前日最終回リリーフした松岡由。
大井に代わって近藤が左翼でリーグ戦初スタメン。
初回、中井選手が先発藤江投手からリーグ戦初本塁打となる
先頭打者本塁打で先制。この日も長打でいきなり得点する。
松岡由投手はこの日も最速144キロをマークするが、
エラーも絡んで2回までに5失点(自責3)。松岡由は2回42球で
マウンドを降りた。
2番手投手にはリーグ戦初登板の4年生左腕木戸。
最速137キロをマーク、安打は1本に抑えて、1回0/3を2失点
(自責1)。代わったこちらもリーグ戦初登板の2年生平田投手
も1失点。
この間盗塁を絡めた攻撃で藤田の内野ゴロの間に1点を返し、
3点差としたが、4回を終えて6点差に拡がった。
しかしここから力強い東大打線。
代わった1年生菱川投手を攻め、エラーにも乗じ、盗塁を
絡めながら5回、6回と2得点ずつを挙げて6-8に詰め寄る。
この間、綱嶋、齊藤が明治を無失点抑えて終盤の逆転に
期待が高まるが、8回裏、鈴木健が走者溜めて交代すると、
代わった西山が満塁から走者一掃の適時打を浴びて
6-11に。東大は今春の第2週明大2回戦以来10試合ぶりの
2ケタ失点。
しかし9回表、一死から阿久津の本塁打で7点目。
試合は7-11で敗れたが、明大から11年秋以来11年ぶりの
7得点をマークした。
1敗1分で迎えた3回戦、東大先発は井澤。
初回、走者を四球とエラーで溜めた走者を上田の3ランで
還されて3点を先制される。
しかし東大も中井、阿久津の連打から中井のゴロの間と、
別府の適時打で早速2点を返して1点差に。
立ち上がり苦しくとも立ち直る力のある井澤投手、
2回には松岡泰の適時打で3-3になると、そのまま5回まで
抑えて同点をキープ。味方の勝ち越し点を待ったが、
6回表に3点を失って6回6失点(自責5)で交代。
しかしその裏、林遼の適時打で2点差、さらに満塁の
逆転機が続くがさらなる得点はならず。
4-6の2点差で終盤戦に突入したが、2番手鈴木健が
3連打を浴びて一死も取れず交代、この回4点を失って
2ケタ失点に。
この後も林遼、松岡泰の適時打で2点を返すが、
東大投手陣も失点して試合は6-13で敗れた。
しかしながら東大打線は3試合で16得点。
3試合とも中盤まで競る展開で春の優勝校を相手に勝ち星
こそ挙げられなかったものの、見事な打ち合いを演じた。
3試合で盗塁が東大9、明大13と、春の盗塁数1、2位だった
両チームが、激しい走塁のせめぎ合いも演じた。
東大投手陣では慶應戦に向けて、今春ブレイクした
松岡由、鈴木健の復調が俟たれる。
明治戦では松岡由、西山投手が144キロ。
ここに来て球速が伸びる東大投手が増えている。
何かトレーニングの方法が確立してきているのだろう。
145キロ投げる投手が東大にもザクザクいる時代が
近づいているのかもしれない。
4年生木戸投手、2年生平田投手がリーグ戦デビュー。
今年の4年生投手9人目のリーグ戦デビューとなった。
鈴木太選手、西前選手、酒井捷選手が代打でリーグ戦初出場。
秀島選手は三塁守備でリーグ戦デビュー。
これからの活躍が楽しみな選手たち。
開幕カードスタメンに抜擢された
大井、近藤、藤田選手が全員リーグ戦初安打をマーク。
スタメンで起用された野手全員に明大戦3試合で安打が出て、
慶大戦にいい流れで入ることができる。
中でも阿久津選手が12打数5安打1本塁打3打点3盗塁と絶好調。
守備ではミスもあったが慶大戦でも暴れまわりたい。
林遼選手も3回戦で3安打の固め打ち、3試合で2本の二塁打が
出るなど10打数4安打。
春は5出塁中4出塁が死球だった林遼選手のラストシーズンでの
打撃開眼ぶりが頼もしい。
3試合で1~9番全ての打順で(9番は代打)打点が挙げられており、
どこからでも点が取れている。
慶大戦でも先発を早い回から打ち崩したい。
対する慶大は橋本、増居、朝日、下山、萩尾、山本の6人が
プロ志望届を提出。
投手・野手ともに層が厚い。
しかし明大戦の時も言ったが試合に同時に出られるのは
どちらも9人。
グラウンドの9人同士で互角以上の戦いをしたい。
プロ志望の橋本、増居の2人を攻略すべく、
明大戦同様長打と走塁で投手陣を助けたい。
そして井澤投手に続く投手陣の踏ん張りがカギとなる。
第2、4週、慶早から勝ち点2で、いよいよ世間一般を巻き込んだ
赤門旋風が神宮の杜を席捲する。
昨年の慶大戦
春1回戦:0-7 敗・井澤 6安打(二塁打1)
春2回戦:6-11 敗・西山 6安打(二塁打1)
秋1回戦:1-15 敗・井澤 5安打
秋2回戦:1-4 敗・奥野 3安打
今春の慶大戦
春1回戦:4-11 敗・松岡由 4安打(本塁打1)
春2回戦:2-16 敗・西山 2安打(二塁打1)
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