早大戦!
空き週を挟んだ第4週は早大戦。
第3週を終えて、慶大と早大が勝ち点2、明大と法大が勝ち点1、
立大と東大が勝ち点ゼロと3グループに別れた状況。
第2週、東大は明大と対戦した。
ケガで春のリーグ戦出場が不安視されていた宗山主将が
戦列に復帰した明大は土曜と日曜でユニフォームを変えることとなり、
土曜日の1回戦で44年ぶりに復活したグレーのユニフォームの
お披露目となった。
東大は1回戦、平田投手が先発。
初回四球、失策、死球で一死満塁のピンチを招き、そこから3連打を
浴びて初回4失点。
2回にも失策から連打で失点するとさらに四球、安打、失策が続いて
打者16人の猛攻で12失点。途中平田投手から吉田投手に代わったが
流れを止められず、12年ぶりの1イニング12失点となった。
2回までに16失点を喫し試合の流れが懸念されたが、
3番手の佐伯、4番手の前田が3回3失点、4回2失点でしのいで
なんとか21失点で止めた。
20失点以上は22年秋の慶大戦以来で平成以降では9度目。
打線は4回に死球、安打、四球で作った二死満塁のチャンスに
今季初スタメンの藤田主将が2点適時打を放って2点を返したが
得点はこの回のみで4安打2得点。
2-21の大差で敗れた。
9回には代打の3年生大原選手がリーグ戦18打席目で安打を放った。
2回戦の先発は前日右翼スタメンで4打数1安打の鈴木太。
三塁には1回戦では一塁でスタメン起用された藤田主将。
鈴木太が投手に入ったことにより慶大戦に続いて右翼スタメン
には大原。
2年生堀部選手が本職でない一塁でリーグ戦初スタメン。
明大先発はリーグ戦初先発の4年生浅利。
浅利は先頭の榎本に四球、犠打で送ろうとした堀部に死球。
二死二・三塁で前日リーグ戦初安打を放った大原が左翼席へ
3点本塁打を放って先制。
3点のリードをもらった鈴木太だったが先頭の直井を歩かせると
2本の適時打を浴びて3失点。すぐに同点に追い付かれる。
2回に1点を勝ち越されて3-4とされ、さらに4回裏に鈴木太と
代わった2番手渡辺が適時打3本を浴びて4失点、3-8とビハインドが
拡がる。
さらに6回裏には3番手双木が代わり端に本塁打を浴びると
安打、四球が続いて一死も取れず交代、この出した走者全てが
還って5失点。3-13と2試合連続の2ケタ失点で3点あったリード
から10点のビハインドへと拡がった。しかしこの日の東大は
ここから食い下がり、7回表、2番手毛利を攻めて7回に5安打を
集中して3点を挙げる。大原はこの回この日4打点目となる適時打。
7回を今季初登板の長谷川、8回を昨日先発の平田が抑えると、
9回表には4番手菱川から大原がこの日4本目の安打となる適時
二塁打で5打点目、西前がリーグ戦初打点を挙げる犠飛でこの回
2点。10点差から8-13の5点差まで追い上げた。
明大戦での8得点は66年ぶり。
大原選手は1回戦代打でのリーグ戦初安打から2試合で6打数5安打
(1本塁打、1二塁打)、5打点の大活躍。
第3週終了時点の規定打席12にもギリギリで届いて11打数5安打、
打率.455は早稲田尾瀬選手の.458に続いてリーグ2位。
18打席目でのリーグ戦初安打できっかけを掴んだ大原選手が
話題沸騰の大ブレイク。このままシーズン中、終盤まで大暴れ
してほしい。
大原選手に次ぐ打率をマークしているのが青貝選手。
開幕から4試合連続の5安打、打率.357は6校の遊撃手中でトップ。
ドラフト1位候補の宗山選手ら並み居るライバルとのベストナイン
争いをリードしたい。
リーグ戦初本塁打も放った府川捕手が出塁率5割、
中堅で好守を連発する榎本選手も出塁率.444をマークし、
戦列を離れている昨秋のベストナイン酒井捷選手に出塁率では
引けを取っていない。
2回戦でスタメンデビューした堀部選手は適時打、盗塁、
2度の出塁で2度とも生還するなど、まさに打線の繋がりの中核的
役割を演じた。
これまで昨秋の代走1試合のみの出場であったため、
リーグ戦初スタメン、初安打、初打点、初得点、初盗塁を1度に
マークしたことになる。
チーム打率.240は現在リーグ3位、1試合平均得点は3.75。
内田打撃長が目標とする17年秋のチーム打率.247、1試合平均得点
4.09に迫る数字をここまで残している。
打ち勝つ試合を演じられる地力が備わりつつある。
一方の投手陣は序盤の失点も目立ち、チーム防御率9.79は
東大の歴代の数字と比較してもワースト記録を意識せねばならぬ
厳しい数字だが、やはり34イニングで被安打55、与四死球32と
昨年減っていた与四死球も1イニング1個近いところに戻って
しまっているなどWHIPが非常に高くなってしまっているところに
苦しさが現れている。
WHIPが2を切っている投手が渡辺投手と前田投手の2人のみと
いう状況であり、当たり前のことではあるが、WHIPをいかに
改善できるかがカギとなるだろう。
鈴木太陽投手は先頭打者を出すと失点してしまう傾向が極めて
強いので、ここを改善できるか、注目される。
与四球の少ない渡辺投手をショートスターターで起用するなど
WHIPの低い投手を前で投げさせるのもありではないか
(出塁率の高い選手から打順を並べるのの反転として)。
第2週明大戦の個人記録
大原選手:リーグ戦初本塁打、初打点、1試合4安打、1試合5打点
堀部選手:リーグ戦初スタメン、初安打、初打点、初得点、初盗塁
西前選手:リーグ戦初打点
対する早大は、ここまで2カード、立大戦、明大戦とも
1、3回戦に勝利して勝ち点2。勝率で慶大を下回り2位だが、
慶大とともに優勝争いの先頭にいると言っていいだろう。
チーム防御率2.29、チーム打率.258はともにリーグ2位。
投手はエースの3年生伊藤樹がフル回転。法大篠木、慶大外丸を
上回る32イニング484球を既に投げている。
先発登板した立大戦、明大戦の1、3回戦は4戦無敗も自身の勝ち星
は1つのみ。
東大もまずは先発投手に勝ち星を与えないような戦いぶりを演じ、
混戦をものにしたい。
2回戦先発は2年生宮城投手。2敗しているが6回3失点とQSは
マークしている。3カード目の東大戦でも先発なら期するものは
大きいはずだが、プレッシャーも相当かかっているはずで
序盤から点を取っていきたい。
伊藤樹投手が好投して試合には勝ちながら自信は勝ち星に恵まれて
いない分の勝利投手になっている1人が1年生の安田投手。
3試合2回2/3を投げて2勝の超省エネデビュー。
早大のリリーフ陣は11イニングで2失点と硬いが被安打より
与四死球の方が多い。走者を出して足を絡めたい。
打線は1番打者の尾瀬選手が24打数11安打で現在首位打者。
試合数も多くフルに出ているため打率1,2位といっても尾瀬選手の
安打数と大原選手の打数が同じという状況である。
.318をマークする印出主将と今季から準レギュラーの石郷岡選手が
4打点でチームトップ。6試合23得点で1試合平均は3.83得点と
得点力そのものは東大とさほど変わらないが、投手力で競り勝って
勝ち点を獲得している。
東大としては打線では互角以上の戦いをするつもりで、
投手陣がいかに踏ん張れるか、また踏ん張れる投手起用をするか、
がポイントになりそうだ。
10年秋の勝利を最後に勝ち星を挙げることができていない早大戦。
このカードでこそ新境地への扉をこじ開けて淡青の日には勝ち点
獲得して凱歌を揚げたい。
早稲田スポーツ
東大戦展望
https://ameblo.jp/wasedasportsblog/entry-12850753216.html
一昨年の早大戦
春1回戦:2-2 8安打 (本塁打1、三塁打1、二塁打2)
春2回戦:6-6 8安打 (二塁打1)
春3回戦:0-4 敗・西山 1安打
春4回戦:1-5 敗・鈴木健 5安打(二塁打1)
秋1回戦:0-4 敗・井澤 6安打(二塁打1)
秋2回戦:1-6 敗・松岡由 3安打(二塁打1)
昨年の早大戦
春1回戦:1-9 敗・鈴木健 4安打 (本塁打1)
春2回戦:1-14 敗・松岡 4安打 (二塁打1)
秋1回戦:0-6 敗・松岡 3安打(二塁打2)
秋2回戦:2-6 敗・鈴木健 6安打(二塁打1)
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