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2017年ドラフト会議 ~なぜ巨人は捕手を4人も獲ったのか~

 こんにちは。Ⅿです。前回、名探偵コナンについて、投稿してから1年経ちました。色んな人が見てくれるのかなぁと思いましたが、現実は厳しく…(笑)。まぁ、独り言のつもりなので、気持ちを入れ替えてnoteを再開しようと思います。さて、今回のテーマは野球です。「謎のドラフト」と呼ばれた、2017年の巨人のドラフトについて、呟きます。


謎のドラフトとは

 そもそも、「謎のドラフト」とは何ぞやというところから話します。
2017年に行われたドラフト会議における、巨人のドラフトを指します。(日本語おかしいですね(笑))
 このドラフトで、巨人は支配下で2人の即戦力捕手を獲得。育成枠でも即戦力捕手を2人獲得。計4人の即戦力捕手を獲得しました。2017シーズン開幕時の巨人の捕手は、支配下登録:7人+育成枠:2人(+阿部)=9人(10人)。皆さんご存じ、捕手はスタメンで1人しかいません。一見すると、捕手は充実しているかのように見えます。それ故、捕手を4人も獲得した2017年のドラフトが「謎のドラフト」と呼ばれる訳です。
 では、なぜ捕手を4人も獲得したのか。私なりの考えを呟きます。なお、私はOPSといった指標には疎いので、簡単な呟きになります(笑)。あと、曖昧な記憶を根拠にしまうことがあります(笑)。


そもそも、捕手は充実してない?

2017シーズンの各捕手の成績

 まず、初めにドラフト会議直前の各捕手の成績を振り返ります。(残念ながら、成績がよく分からなかった選手がいます(´;ω;`))

22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8
69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 打点11)
010 高山竜太郎 1・2軍未出場(2軍では、81試合出場 打率1割台)
(番外)
10 阿部慎之助 129試合出場(内野手登録のため、129試合中で捕手として出場した試合数は不明) 打率.262 本塁打15本 打点76

プロ野球選手写真名鑑2017、プロ野球選手写真名鑑2018(いずれも㈱日刊編集センター発行)・NPBホームページ

 基本的に小林誠司が中心となり、その脇をベテラン2人(相川・実松)が埋め、宇佐美真吾が台頭してきた、という感じですかね。ただ、この陣容は堅いようで意外と脆いのです。それを説明しましょう。

相川の引退

 私が捕手の陣容が意外と脆いと表現した理由の一つが相川の引退です。相川の引退はドラフト会議前(2017年10月26日)の10月3日に発表されています。ドラフトが始まる前に既に1人の捕手を失っているのです。

22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8
69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 打点11)
010 高山竜太郎 1・2軍未出場(3軍では、81試合出場 打率1割台)
(番外編)
10 阿部慎之助 129試合出場(記憶が正しければ、この年の捕手としての出場は1試合もないはず) 打率.262 本塁打15本 打点76

これで残る捕手は阿部を入れて8人となりました。

実松の選手寿命

 ドラフト会議前に相川が引退したと述べましたが、もう1人のベテラン捕手の実松にも退団の危機がありました。ここで実松の2017年から直近5年間、2013年から2017年の成績を振り返りましょう。

()内の数字は、その年の実松の満年齢
2013(32歳) 41試合出場 打率.246 本塁打1本 打点6
2014(33歳) 14試合出場 打率.136 本塁打0本 打点1
2015(34歳) 22試合出場 打率.182 本塁打1本 打点3
2016(35歳) 19試合出場 打率.250 本塁打1本 打点1
2017(36歳) 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0

實松 一成(北海道日本ハムファイターズ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構

 日ハムから巨人の移籍当初は数試合しか出場していない時期(2007年~2010年)もありました。その時と比べると、出場機会が若干増えているようにみえます。しかしながら、2017年時点の実松は満36歳。ベテランです。しかも、打率も打点も0。結果を残せていません。その前の4年間の記録もよくはありません。近年結果を残せてない、35歳前後の選手の残りの選手寿命は短いと考えてよいのではないでしょうか。引退間近の捕手の穴埋めとして、捕手を獲得するのはおかしくはないと思います。退団or引退してから慌てて捕手を獲得するよりはマシですからね。
 既定路線だったのか、ドラフト会議の結果からなのかは分かりませんが、ドラフト会議後(10月30日)に実松は戦力外通告を受けています。

 22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8
69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 打点11)
010 高山竜太郎 1・2軍未出場(2軍では、81試合出場 打率1割台)
(番外編)
10 阿部慎之助 129試合出場(内野手登録のため、129試合中で捕手として出場した試合数は不明) 打率.262 本塁打15本 打点76

阿部の一塁手専念

 もうこれは説明する必要なないですかね。この時期の阿部は首などを痛めて、一塁手に専念していました。

プロ入り後、初めて捕手での出場が0のシーズンとなった。推定年俸は6600万円ダウンの2億6000万円となった

阿部慎之助 - Wikipedia
 (Wikipediaの情報をどこまで信用していいのやらボソッ)

まぁ、とにかく当時の阿部は一塁手に専念していたので、捕手としてカウントされていなかったでしょう。

 22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8
69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 81試合出場 打率1割台)
(番外編)
10 阿部慎之助 129試合出場(内野手登録のため、129試合中で捕手として出場した試合数は不明) 打率.262 本塁打15本 打点76

宇佐美真吾の一塁手転向
これはソースも何もない、当時の曖昧な記憶になるのですが、宇佐美は打撃成績こそ良かったものの、捕手としての能力に疑問符がつき、野手(一塁手)転向が噂されていました。ということは、宇佐美は捕手としてカウントされないことになります。

22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8

69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 81試合出場 打率1割台)
(番外編)
10 阿部慎之助 129試合出場(内野手登録のため、129試合中で捕手として出場した試合数は不明) 打率.262 本塁打15本 打点76

微妙な成績の4人

残るは松崎・河野・鬼屋敷・田中の4人になりますが、いずれも正直、微妙な成績…。1軍の戦力と考えるには難しかったではないしょうか。
特に鬼屋敷はドラフト会議前、松崎はドラフト会議後に戦力外通告を受けています。

22 小林誠司 138試合出場 打率.206 本塁打2本 打点27
23 相川亮二 29試合出場 打率.158 本塁打0本 打点3
27 実松一成 14試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
52 宇佐美真吾 21試合出場 打率.350 本塁打4本 打点8

69 松崎啄也 不明
94 河野元貴 1軍未出場(2軍では、51試合出場 打率.233 本塁打0本 打点11)
95 鬼屋敷正人 2試合出場 打率.000 本塁打0本 打点0
005(2017年7月に支配下登録。背番号は63に変更) 田中貴也 1軍未出場(2軍では、66試合出場 打率.250 本塁打0本 81試合出場 打率1割台)
(番外編)

10 阿部慎之助 129試合出場(内野手登録のため、129試合中で捕手として出場した試合数は不明) 打率.262 本塁打15本 打点76

このように一人一人に(浅はかに)焦点を当てて考えると、1軍で結果を残しつつ、この先も稼働が期待できるのは小林誠司一人だけになります。

3軍制の存在

当時の巨人は3軍制を採用しておりました。3軍制を採用しているということは、試合を成立させるために、投手と野手、そして捕手が、ある程度必要になります。
野球ファンならご存じ、捕手とは専門性が高いポジションになります。捕手→野手の転向はあるとしても、野手→捕手の転向はプロではあまり例がないでしょうか。(そういえば、Mの母校の硬式野球部に、遊撃手から捕手に転向した人いたな)
3軍の試合を成立させる為に、専門性の高い捕手が何人か必要になってきます。

まとめ
以上のように、捕手一人一人に焦点を当てて、当時の状況を振り返ってみました。2017年時点では捕手は充実しているようにみえますが、1軍で成績を残し、今後しばらく稼働を期待できそうな捕手は小林誠司しかいないということになりました。
また、当時の巨人3軍制を採用していたため、多くの捕手を編成する必要がありました。充実しているようで意外と脆かった、それが2017年のドラフト会議時の巨人の捕手状況だったのです。
以上で浅はかな考察を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。次は何について、独り言しようかな。

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