アプリの話②会話で掴むとはこのことか


【case.2  論理的思考を持つ数学教師】

きっちりしているけど笑顔が素敵で親しみやすい、そんな印象を受けた。

どうして会おうと思ってくれたんですか?という趣旨の質問を数回され、その全てに「メッセージがとても丁寧だったから」と答えた。今思えば他の要因を尋ねられていたんだろうけど、会ったことのない人と会う理由をしっかり持てる人のほうが少ないだろう。

とにかく段違いの丁寧さで、こんな丁寧にメッセージを送る人はまあいない。3-4行くらいの文章を3つ送り合っていた。メッセージにしてはカロリーが高すぎるというのが本音だったが。

お会いしてからもその印象は変わらなかった。
人当たりが良く、人に心を開かせる質問が上手で、始めの段階から割と素を出せたし相手のことも知った気になれた。
職業病なのか、よく褒めてくれる。しかも流れで自然にかつ中身の部分を見てくれて、知らず知らずにやっていたことも褒めてくれた。

一番良かった点は、論理的思考を持って話を展開するところ。
私も割と理論的な考え方が好きなタイプだから、めんどくさいとは思わなかったしむしろ同じタイプに出会えて嬉しかった。
どんな小さなしょうもない事にも、「なぜそうなるのか」について考える会話をよくしていたが、これが本当に楽しかった。ずっと話していられると思った。この感覚は初めてだった。

そもそも私は会話があまり得意ではない(と思っていた)。雑談とか苦手で、相手が返しやすいように話を繋げやすいように話すのが苦手。
でもこの人との会話は、自分が話したい事を話すのがそのまま会話に繋がっていた。だから楽しかった。
この先もこんなに会話の波長が合う人はいないだろうし、これから新たな出会いをしていく中でこの人との会話はひとつの基準になるんだろうと思ったし、実際今もなっている。

、、ここまでで悪い点はひとつもない。
なぜ合わなかったか、大きく2つある。

一つ目は、恋愛対象として見れなかったこと
相手が数個上で結婚を見据えすぎており、結婚や家庭といった話をよく出していた。それもあるのか、家庭の人という印象が強くなりすぎた。あと先生感も強かったか。
お互い、結婚相手としては相性が良さそうという共通認識はあった。が、私は結婚よりその前段階を欲していたのだ。

二つ目は、連絡頻度が極端に合わないこと
相手のメッセージがとにかく長い。
当時仕事で精一杯だった私は、1〜2日おきにしか返信できなかった。何度か指摘されたが改善できなかった。今思えば、所詮そこまで相手に特別な想いが無かったのかもしれない。


この方との出会いで得たことは、
くだらないことでも会話してて楽しい人とお付き合いしたい、という理想とするイメージが明確になったこと。
とても大きな成長。

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