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男性ブランコのコントライブ「駐車場」備忘録&ガチ感想



会場にはかわいい標識がたくさんあって、入る前からもう楽しい。
舞台上にはモニュメントというのか模型というのか、白い物体が5つ並んでいた。車の形、お椀の形、砂時計みたいなのと、門みたいなの。全てに車輪がついていました。もうすでに普通のコントライブとは違うなと察した時、ああ男性ブランコのコントが始まるんだ〜ってワクワクしちゃった。
これらは、椅子や大木の根、店のカウンター、額縁など、様々なものに化けてコントの用途に合わせて使われており、コントの区切りでご自身で移動させておられました。


医者話

患者役:浦井さん 医者役:平井さん
喉が痛くて…。「ちょっと待って!?」
身体もだるくて…。「ちょっと待って!?」
一般的な症状なのになにを驚いているのか笑
「お口あんぐりもらえる?」と言ったかと思えば立膝ついて眺めて「扁桃腺が仕上がっちゃってる」

お二人がその場で小さく一周し平井さんが白衣を脱ぐと、診察室から一転お友達同士の会話へと変わる。照明や音響の工夫もあってのこの演出。
こういう医者がおってさあ…!と浦井さん。
それは変やなあ、などと話を聞いている友達こと平井さん、話を盛っているのではと徐々に怪しみ始める。その後はと言うと、体の幅くらいある注射針で血を取られて医者と看護師が実は吸血鬼で血を飲んでパーティーされて自分は体がぺらぺらになってカナダまで飛んで行ったと言い出し、、盛っているなんて次元ではなく明らかに嘘である。自分含めお客さん少々置いてかれてたくらいに嘘すぎる。今ならまだ間に合うで、盛ってるって正直に言って!泥棒の始まりや、罪人やで!と言っても「盛っていない」とキメ顔の浦井さんであった。
私たち観客が最初に見たはずの変なお医者さんが、実は友達によって空想された作り話だったとは笑 そしてこのお話がのちに再登場するとはこの時はつゆ知らず。

一つ目のコントに相応しい、男ブラ独自の演出方法が活かされたコント。私たちはこういう者です、と名刺を差し出されたような感覚になった。演劇部由来なのだろうか、コント中の特殊演出が私は好きで、一般的なコントではあまり見ないお洒落な演出があると心が躍ります。前回の「やってみたいことがあるのだけれど」感想でも書いたけど、今回のその場で小さく一周回って白衣を脱いだりしている瞬間の舞台上にいる「何者でもないお二人」がなんとも神秘的で美しく感じますね。患者と医者でもないし友達と友達でもなければ素の浦井と平井でもない、、何者でもないのです。そんな瞬間ってありますか!?普通の人にはまず訪れません。私にはないです、私じゃない瞬間って。どんな瞬間も私ですから。(なんかかっこよくすな)

心中察

「わたくし、心中お察し丸でぇ〜〜ございます〜!お察し丸ぅぅ〜っ」
平井さん演じるお察し丸様がかわよい。
何かに遠慮をしてなかなか話を切り出せず、天気の話や農業の話題を振る謙虚なお察し丸様がとにかく可愛すぎました。農家さんの稲作への想いを聞いて「…もうやめたいと…!?傷ついたと…!?」って言うところ笑った。
もじもじしているお察し丸様、人差し指同士をちょんちょんしているのが徐々に激しくなってちょんちょんの原型をとどめていなかったのめっちゃ笑った。「久しぶりに剣術の稽古でもどうですか」と誘う農家。言いやすいように誘ってくれたんだろう、優しいなあ〜。お互いの優しさからくる言動がとても温かい。
木の枝で一戦交える両者の、背景が赤vs水色の照明が素敵。農家の攻撃に対し「左お察し、右お察し、下お察し」とテンポよく避けていく。お察し丸ってそういうことかw

そしてようやく話し始める。
年貢を増やしてほしい旨を土下座しながらお願いするお察し丸。お顔が真っ赤になっていて必死さが伝わる。「もうやめたいと…?傷ついたと…?」と冒頭で言っていたのは農作業が負担になってないか確認したかったんだろうな。農家さん「今年は三倍納めます。うちの村は周りと比べて年貢が少なく助かってます。毎日同じ着物でそんなつぎはぎだらけで頑張ってくださって。分かってましたよ、大丈夫です。今年は豊作です」そう言って、お察し丸ぅ〜と真似してみせる。すると当の本人は「あ、お察し丸は私です、え、目の前の人を自分だと思っちゃうんですか、ごっちゃになっちゃうんですか💦」農家さんの粋な発言が伝わらず笑
さらにお察し様は、旅に出ることを打ち明け農家も一緒にどうかと誘う。申し訳なさそうに断る農家。「そうですか、そうですよね。。では明朝に出発です」「え!?!?」

"ほんわか笑い"の空気感が終始漂っていて、私の好きな男ブラコントの空気感だった。
お二人が纏うこの空気が好きなんだよな〜
幅を狭めるつもりはないし色んなジャンルを器用にやられるお二人だけど、やはりこういうテイストが男ブラの醍醐味だよな〜と安心感すら覚えました。
あとやっぱり平井さん萌えキャラ作りの天才だ〜と心の中でガッツポーズしてました。てんどん記の学者様を少し思い出した。(度々過去作の話失礼します。過去作に取り憑かれし女ですので致し方なし。)そして自らが演じることでよりいっそう萌えキャラの良さを活かしきっている。素晴らしい。あーーてんどん記の話をしたらサーさんに会いたくなってしまった。黙ります。

待時間

友達を待っている平井さんの元に現れたのは、近代的なデザインのジャージを着た浦井さん。お待たせ!✋とやって来るけど、待ち合わせしてないみたい。片っ端からお待たせ!って声かけてるんだって。訳がわからない。笑
浦「はい」平「はい」浦「はい」平「はい」のやりとりが4往復。からの浦「しんみりしちゃいましたね」平「しんみりしてません!」
これが2、3回行われて、しんみりしちゃいましたって言わせないように謎にムキになるところ笑った。浦井さんの一定の「はい」に対し、平井さんの「はい」の使い分けが見事。こういう演技が細かいところが好き。

未来から来た人型のお掃除ロボットらしい。過去に来て昔の掃除道具を勉強しているんだと。そう言われると衣装合ってるなあ。
拳を突き上げるとウィーンと音が聞こえて掃除機起動、右腕で平井さんの服を吸引し始める。ここ、やけにリアリティあった笑
平井さん「わかった!そういう口実で色んな人に声かけて、最終的に人間になろうとしてるんでしょ!」浦「なぜ人間になるんです。人間のなにがいいんですか。」ハッ…私たち観客にも投げかけられたような気がした。
平「そ、そりゃ、、何かをみて感動できるし、美味しいご飯食べて幸せな気持ちになれる」浦「AIは感情や味覚だって自由に操れるし感じられる」平「え、他にはえっと、、」
そう言葉にするとなるとなんか難しいし上手く言えないよな、、少し不安になる私。
浦「まあ強いて言えば、、待っててくれる人がいないことですね。あなたは待ってくれる人がいる、いいじゃないですか」
浦「しんみりしちゃいましたね」平「これはしんみりしてますね」
会場にも"しんみり笑い"が起こる。面白いという感情だけがあるんじゃなくて、そこに複雑な感情が入り混ざりながら笑う、この感覚が他じゃ味わえないからくせになる。

平井さんの友達が来れなくなったと電話があり。「チケット余っちゃった、もったいないな。時間あるしここで誰か待ってみようかな。」浦「そういうことですよね😏大衆に向けているように見せて、私1人に対しての発言なんですよね。そう捉えていいんですよね」絵文字のようなニヤリ顔。平「もう!風情がないなー!」

そうやって行間を読めずに確認するところがAIだなあと思った。「はい、はい、はい、はい。、、しんみりしちゃいましたね」も、はいが4回続くとしんみりしちゃいましたねと言うようにプログラミングされてたりするのかなと思った。AIになくて人間にあるもの、言葉にするのは難しいけど大きく言うと、風情なのかも。男ブラさんのコントはいつも、人間の素晴らしさを教えてくれます。AIとの対比は、それの究極だなと思った。

物物語

これが一番ウケていた。私これ2番目にお気に入り。賞レースいけるのでは。
一列目から平井さんの女装を拝ませていただいたが、美しすぎる〜。スタイルが良いしドレスがお似合い、小物選びも緑系で統一されていて素敵。
すみませーん。浦井さんが客として訪れるも「はーい。今向かってまーす。」となかなか姿を見せない店主。ようやく現れたと思ったら、歩幅が狭すぎて全然辿り着かない、、「ジャミロクワイか巨人か」と推測している浦井さんに笑った。
質屋らしいが、物の物語を聞いてその物語に値段をつけるとのこと。この設定がもう素晴らしいです。世界観溢れ出ちゃってます。
お客が持ってきたのはオルゴール。父と息子の感動話を聞くと店主は「野暮だけどあなたが息子よね」と軽く質問するもまさかのまさか、友達の話だと。これは借りパクしたオルゴールだと衝撃発言。ブチギレ店主「パクってんじゃん!!!」お友達に返すよう促す。
次にお客が取り出したのは高価そうなゴージャスな首飾り。不幸な首飾りだと言う。これをプレゼントしたカップルは必ず別れると噂が広まる、だけど別れ話なんてよくあることなのに噂でもって罪をなすり付けられたこの首飾りこそが不幸なのだと言う。私はこれをまだレジに通していません、と。再びブチギレ店主「パクってんじゃん!!!」めちゃウケてた。
次こそはと、お客は瓶を取り出す。店主も諦めて話半分で聞く姿勢を取る。合コンか何かで女性に無礼な質問を投げかけ変な空気になったところを瓶に回収したものであることが判明。このお客、変わり者すぎる。

私は店主のキャラデザに惚れ惚れしてしまった。お客のエピソードを聞く時に細い赤のパイプタバコを吸う。その吸い方がね、それはそれは妖艶でさ…。さらにエピソード中はお客が息子役なら父親役を、お客が男役なら相手の女役を、セリフで当てていたところの演出がめちゃ好きだった〜〜〜なんとも言えない良さがありました…これも演劇的演出なのだろうか。エピソード中だけ照明の明るさ落としてるんだけど、その時だけ店主がセリフを当てるの。沁みました。最後には多重債務者というオチ。お客がクズすぎた笑

額装雨

雨の日の額装屋の話、という設定がおしゃれ。
額装屋が浦井さんでお客さんが平井さん。ぽつぽつ雨の音がいい。
「温かいお茶は好きですか」『はい』「私も好きです」、、、お茶出してくれへんのかい!ここ地味にお気に入り笑
絵を見てからじゃないと額は作らないと決めているらしい。作ってもらいにやって来たお客は、母に薦められてこの店に来たそう。母は節子さんと言い、かつて店主が片思いしていた人物ということが判明。

ここからは私の推測というか妄想でありまして、考察でもなんでもないのですが。
店主はかつて、絵描きだった節子さんが絵を描いている横で、同時に額装を作ってたのではないだろか。まだ絵が完成する前から、どんな絵が完成するか想像しながら額装を作っていたのではないだろうか。
あの様子からしてベタ惚れだったように思うが、節子さんへの思いは実らなかった。それ以降、節子さんを思い出すのがつらくて、絵が完成する前に額装を作るのをやめたのではないか。そんな所に節子さんの息子が現れ、もう一度あの頃のように、絵が完成する前に額装を作ることに向き合えたのではないか。
うん、、申し訳こざいません。私による勝手すぎる妄想でした。

地域祭

今回の私的ベストコント。前回の「やてみた」での私的ベストコントは「研究者」だった。好みがわかりやすすぎてお恥ずかしいのですが、そう、狂気を孕んだコントが大大大好物なのですーー!
今回もキタ!ありがとうございます!と猛烈に感謝いたしました。さっきまで「ほんわかコントこそ男ブラの醍醐味」とか言ってた私ですが、狂気コントこそ男ブラの真髄だと思っております…(どっちやねん)
特に平井さんの「笑顔の狂気」ですよね、一見全然怖くないんですよ。けどなんか目の奥に表面上の笑顔とは別の人格が宿っているような。物語の不気味さと相まってそう見えるんです。あとは、声に温度がないように聞こえるの。平井さんの演技力と脚本力に脱帽と降伏でございます。

まず最初、浦井さんのピンスポで語りから。悪い想像って当たるよねという話を30秒ほどしたら明転して場面展開。なんだか世にも奇妙な物語の導入のような、何かが始まる予感をさせる数十秒が効いていた。
でかスコップを持った浦井さんと、緑のシャカシャカを来た役員っぽい平井さん。「皆さんが何をやったかは知りませんが、こんな田舎までようこそ!これからここで祭りの準備をしていただきます!」にこやかに歓迎する役員。土の神様「一つ目モグラ」の話などごく普通に説明しているが、度々発される「皆さんが何をやったかは知りませんが」という言葉が不穏。今から何をするか質問をする浦井さん。すると照明が暗紫になり「今からスコップで殴り合いをしてもらいます。最後まで立っていた人が勝利です、生死は問いません」
怯える浦井さん。すぐに照明が戻り、役員さんも「どうされました?」と戻っている。ここで初めて、浦井さんの想像シーンが差し込まれたのだとわかる。
ではまず準備の前にストレッチをしましょう。また照明が暗紫になり「アキレス腱伸ばしました?伸ばさないアキレス腱はいらないですよ。」スコップで襲われそうになり再び怯える浦井さん。すぐに照明が戻り「どうされました?」
悪い想像が頻繁に働き、限界に達した浦井さん「さっきから祭りの準備としか言わず具体的に何するか教えてくれない。教えてもらうまで一歩も動きません!」また照明が変わり、役員さん「今から一つ目モグラ様に食べていただくため、あなた達が自分で入る穴を掘っていただきます。」浦井さん恐怖のあまり気が動転して、発狂しながら役員さんをスコップで刺してしまう。暗転。
明転したら役員さん板付きで普通に喋り始めてたところ不気味すぎーー。ここが一番怖かった。ホラーの域。ここの一連の流れは会場もシーンってしてた。
少し前に戻っていたので浦井さんはまた「祭りの準備って具体的に何するか教えてください!」と。役員「今から自分が入る穴を掘っていただきます。」
、、、え?想像シーンじゃなくて、、?現実!?と混乱していると
役員「冗でぃん」
冗談ってことですか?そうなら冗談と言ってください。と言っても役員ずっと冗でぃんって言う。浦「まだ冗談じゃない可能性あるから!ちゃんと冗談って言って!!!」笑った。必死!笑
結局、土に肥料をやるための準備だった様子。「皆さん何をやったか知りませんが」の真意は、罪人が送られてくるからとのこと。なんとこの浦井さん、最初のコントで話を盛っていた人だった!泥棒の始まりやで罪人やで!と言われていた所と繋がった。悪い想像がよく働いていたのも、心のどこかで話を盛っていることに罪悪感があったのかもね。
想像シーンが差し込まれる時、その時だけ役員さんの表情や声色をいくらでも怖く不気味にできたと思うんですよ。でもそれをせずあえて笑顔でにこやかな話し方を変えずに演じていることでより一層怖く感じるようになってますよねこれ、、恐ろしい。
そしてそして!
「物物語」で「なんの変哲もないスコップが三千万で売れたこともあったわ」と言っていたのをしっかり覚えていましたわよわたくし!!!あのスコップはこのスコップでよろしいですね、、😏

暗転して最初と同じくピンスポ。
「悪い想像って当たるよな。でもその時の想像だけはいつもと違ってん。」
まだ何かありそうな予感を匂わせるも、このままエンドロールへ突入。


エピローグ

最後は、「医者話」での友達同士の2人が登場。地域祭から1週間後、浦井さんが当時の出来事を友達に話しておりその場所へ行くと。駐車場になっている、、
「そんなはずない、確かに土掘ったはずやのにコンクリートになってるのおかしい!そういえばあの時、土掘ってたら地面がボコンってなって…!モグラが出て来たんや、一つ目モグラ!それの仕業ちゃうか!」
また話盛ってる〜と信じない友達に、「これはほんまやねん!ほんまに!!」

お二人が捌けて暗転すると、真ん中に集められていた模型たちがなんとなんと、一つ目モグラになった!!プロジェクトマッピング的なやつでモグラが映し出されていました。
会場「ほわあ〜〜」反応かわいい笑
ちゃんと目が一つだったし、黒目が動いてた。一つ目モグラの仕業かもしれませんね、なんて、なんともファンタジー…!いや〜満足感しかないっすね、、。

全体を通して

今回のライブタイトルを最初に知った時、少しショックな気持ちになった。これまでのセンスフルなヘンテコライブ名はどこへ行ったんだ、色々言われて日和ったのか!?と。変わってしまった気がして、私が好きな男性ブランコがどこかへ行ってしまった気がして不安になった。
だがそんなのは杞憂だった。
これまで通り、ライブタイトルを存分に活かした内容を盛り込んだコントライブでした。疑ってごめんなさい。
ライブタイトルに基づいた、コンセプト?キャッチコピー?的なのもいつも楽しみにしてて。今回は、
「停まれども 停まれども 
 コントはまわる くるくるまわる」
一個目のコントではお二人がその場をくるくるまわる演出があり。最後のコントでは一個目のコントの伏線回収してたのもくるくるまわる感じがあった。
「駐車場」というのになぞらえて、各コントのタイトルも全て漢字三文字で統一されていた。舞台上の模型も車の形になっていたし、最後のコントでは「整地した土地が駐車場になっていた」と、オチとしても使われていた。ライブタイトルに対しての向き合い方が半端じゃないところが大好き。
幕間映像で駐車番号2.3.4.5.6にそれぞれ順番に置かれていった物は、赤と青のなんか小さいやつ(心臓?)、時計、本、絵、土、というように2〜6番目のコントの内容を表したものになっていると気づきました。気づかせていただきました。こんな細部まで楽しませてくれてほんとありがとう。
「お洒落さと人間らしさ」これが男性ブランコのコントの真髄なのではないかと、改めて考えてそう思いました。まあこんな端的に表せないほどの魅力が詰まっているんですがね。照明と音響が効果的に使われている点もとても素敵でした。
開催場所もチケット代も年々増えている男性ブランコのコントライブを、毎年のように見続けられることが本当に幸せです!一万円になっても観に行きます!
そして私は諦めない。過去作の円盤化を願い続けます。

(余談)
前回の「やてみた」から一年。今年も京都府立文化芸術会館にて。
ほぼ女性客。男性は1割もいなかったんじゃないかしら。
今回は昼公演と夜公演の2回当たりまして。いつもなら途中で「これをもう一回観れたなら…」と思ってるんですが「もう一回観れたなら…いや観れるやん!」と気付いたときの嬉しさたるや。しかも一列目だった。もう2メートルくらいの距離。息遣いまで感じられて超絶嬉しかったです。ただ、後ろの主婦お二人の笑いどころがズレていて少し残念だったがそんなことはどうでもいいくらい嬉しかった。2回観て初めてわかったこともたくさんあったから男ブラのコントは2回以上観ないとだめですね。前回の「やてみた」は心にじーんと来たり泣いたりしていたけど、今回は心に響くセリフはあまりなかったかな。前回は全体的に温かみがあって、今回はバリエーション豊富だったような印象。

舞台で最初に彼らの登場を見る時、「本物だ…実在してる…かっこいい…」となるのは毎回のこと。これは変わらないですね。そしてお二人とも声がめちゃめちゃいいんです。浦井さんの低音の響き方は、生で聴かないとわからない良さがあります。
コンビでは平井さんがボケのイメージで浸透してると思うけど、今日一日コントを観ていて、演じ方にクセがあるのって浦井さんの方だよなあ…浦井さんってかなりクセだよなあ…と思った。クラスではおとなしいけど実は一番ヤバい奴、みたいな匂いがして最高。マイルドなクセだから、コントに適度なスパイスを与えてくれている。
終演後は、昨年と同じ場所で晩御飯。
お隣はなんと、同じ公演を観ていたらしい男性2人組。男性2人組が観に来てるのめちゃくちゃ嬉しいんですけど。(誰目線)
「額装のコントそんなにじゃなかった?」小さく頷く私(おい)。『どんなんだっけ、もう明日には忘れてるかも。メモ持っていかないと。』「最初のほうインパクトあった、贓物が〜…」『ああそれねw』
あなた方の隣には終演後必死で思い出してご飯食べながらメモ書きしてるガチ勢がいます、ああ今すぐこのメモを見せてあげたいがそんなことしたら完全に変人だ。。あと共有し合える相手がいるのが羨ましくなりました。私も誰かと共有したいー!いつもひとりー!まあでも、1人だからこそのよさがあるのです^_^

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