見出し画像

夜の銭湯に許される。

ここ2ヶ月くらい、銭湯にハマっている。
と言っても、夜、近所の銭湯に入りに行くだけ。

サウナがあるわけでもない。
普通の湯船と、熱湯風呂があるだけの平凡な銭湯。

他のところに行こうとかも思わない。

ただ、仕事を頑張った日とか、
ちょっと疲れた日とか、
本当に自分が、今日は行くか!と思った時にだけ。


何回か行ってると、だんだん銭湯にも社会があることがわかる。
この人はいつもいるんだな、とか

顔馴染みの方は、挨拶するんだな、とか

人が多い時間、とか

少ない時間、とか


自分の生活リズムに合わせると、ちょうど良い時間があるのだけれど、
おそらく、長老の方が
ボタンを押すとジャグジーになると話しかけてきて
試して見てと言われて、
そのまま、ちょうどよかった高さの場所から移動することになったりなどした。

おそらく、新規の私に親切心から
お風呂のことを教えてくれたのだと思う。


今日はいつもより1時間遅めに来てみた。

すると、どうだろう。
誰も挨拶もしない。

いつも来てる人なのか、
初めて来てる人なのかもわからない。


誰も周りを気にしてない。

新参者が来ても、誰もソワソワしたりしない。

そんな時間がとても好きだと思った。

心地がよかった。

誰かからの親切心も、少し自分が削られる時もある。
いつもはニコニコ返してる。
だけど、ずっとはできない。

たまには、誰のことも気にせず、
マイペースな自分でいたいと思う。


今日、夜の銭湯で、ニコニコしてない自分が
無で空っぽになってる自分がいることが
許された気がした。


自分が、空っぽになってることを、許せた気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?