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万年反抗期の私が両親に感謝できた。

大きくでたタイトル。
私は幼き頃からたくさん習い事をしていて、自分が始めたいと言ったんだから、辞めさせない。と逃げ場がなく、小学生の時は特に習い事ばかりで水曜日しか自由な時間がなかった。
辛かった。
嫌だった。
友達と遊びたかったし、家でだらだらしたかった。

他の兄弟は色々なことを辞めていたこともあり、嫌な思い出として自分の中に残っていたけど、この度初めて習い事をさせてくれたことを感謝できたので、書いてみることにした。

2歳~14歳までピアノを習わせてくれたことだ。
上手く弾けないと親に見放されると思って、泣きじゃくりながら練習した幼少期。本当につらかった。
今の私が過去の自分のところに行けるなら、BIG HUGでやめちまえと言う。

齢31にして、生まれて初めて野外音楽フェスに行った。
お目当てはTOMOOちゃんと、Chilli Beans.どちらもSpotifyにあなたの好きそうな曲です。と差し出され、聞くようになった。

フェスデビューはSWEET LOVE SHOWER SPRING 2024だ。
通称ラブシャは富士山をバックに山中湖に面した総合公園のような場所だった。
TOMOOちゃんが出ると知り、最速先行でとりあえず2枚チケットを取った。
初めてのフェス参加だったので、服装や、持ち物など、フェスを攻略できるか正直不安だったけれど、当日は雲一つない快晴。天気がいいだけでもう7割は勝ったも同然だった。

友達とフェスのロンTとタオルを買い、ワクワクしながらTOMOOちゃんのライブを聞いた。

他にも、天気のいい外で食べるフェス飯は並んだけれどおいしかったし、気持ちよかったし、少しお酒も飲んで、こんな幸せがあっていいのかと気分は最高だった。
お目当てのアーティスト以外にも、若者に人気のクリープハイプが、どんな感じなのかとか、大トリの東京スカパラダイスオーケストラの盛り上がり方には圧倒された。

フェスに行ってみて思ったのは、私は音楽が好きだなということだった。
曲や歌詞や演奏の魅力ももちろんあるのだけれど、音楽が流れると体が動いてしまうのだ。周りの人を見てみても、それぞれ、好きなように音楽を聞いていて、アーティストと観客の無数の1対1がそこらじゅうに広がっていて、それが一体となっている感じがした。

小さい頃からピアノを習っていたことは、こんなに音楽が好きでいられることに一躍買っているのは間違いない。もちろん他にもきっかけはたくさんあるけれど、曲を聞いてると、楽譜が欲しい、家に帰ったらピアノで弾きたいなと思う。

実際に習っていたときは本当に苦行だと思っていたけれど、自分が好きなものに気が付くきっかけを作ってくれた両親に自然と感謝の気持ちが沸いた。

もしかして、親への感謝って、自分が自分の好きを見つけてそこに向かっていくことで初めて感じられる感情なのかもしれない。
おそらく諸説ありで、あくまで私の場合はだけど。
親に感謝しろ、感謝して当たり前だともう何度もこすられた話だけれど、今まで頭でしかわかってなかったと思う。
感謝できないことを否定されたり変わった人だと言ってくる人がたくさんいたし、自分も感謝しなきゃいけないとわかってはいるから、それが出来ない自分を責めていた時期はとても長かった。

多分ほかの人より遠回りしたと思うけど、自分に音楽を好きになるきっかけをくれた両親に、自然と感謝できることができて、自分がうれしかったので、記念に書き記しておく。


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