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丸水札幌中央水産株式会社の会社案内をデザインしました。

札幌の水産大卸・丸水札幌中央水産株式会社の会社案内をデザインさせていただきました。

出会いは私がエンブリッジに入社する前。長期実践型インターンシップ説明会に社員の方が来られていて知りました。(今も仲良くさせて頂いていて大好きで尊敬しています)

それから時は過ぎ、私はエンブリッジに入社。インターンシップの打合せなどで会社にお伺いする機会があり、驚いたのは小学校の同級生・一平ちゃんが働いていたこと!笑

出会いから数年。札幌を代表する水産会社のブランディングに、ご一緒させていただき本当に嬉しい限りです。ありがとうございます!

今回作らせていただいた会社案内のコンセプトなどをご紹介しつつ、丸水さんについて知っていただける機会になれば嬉しく思います。

デザインにあたり考えたこと:01
同業者との差別化をはかり、新規取引の獲得へ

魚売場や、海産物を取り扱っている場所へ足を運ぶと、筆文字、明朝体、海の写真、波のマーク…といった、"あるある"な表現をしてしまうと、他の会社との違いが出ず、差異化をはかることができません。

そのため、どのような価値を提供できるのか、どのような取引ができるのか、関連会社はどんな会社があるのか…。そういった情報をわかりやすく整理しながら、何ができる会社なのかわかりやすくする"事業案内"寄りの会社案内とすることで、結果的に新規取引先の獲得や、コラボレーションのお話への発展を狙うことを目的としました。

デザインにあたり考えたこと:02
将来、取引先・コラボレーション先となる企業・関係者がターゲット

ターゲットは今まで出会っていない層 = 新たに出会った企業や関係者をメインと考え、"海産物の大卸"というイメージが強い中、海産物だけではなくネットワークや商品開発といった強み、食品のハブとしての役割を押し出す内容に。「丸水ってそんなこともできるんだ!」と新たな発見を得られる内容としたいと考えました。

デザインにあたり考えたこと:03
タグラインとメッセージコピーで、企業理念・ビジョン・事業内容をわかりやすく伝える

今回もインプロバイド 池端 宏介さんに大変お世話になりました🙇‍♀️
ロゴマークや会社案内を作らせていただく際、予算の有無にもよりますが、できるだけコピーライターの方にチームに入って頂き、ロゴであればタグライン、メッセージコピーをご提案したいと考えています。

「なかなかやりたい事が伝わらない」といった悩みをお持ちの企業さんも、言葉になると「そうそう、これが言いたかったんだよ!」と、感動していただくこともあります。やはり餅は餅屋。プロは本当に凄いなあと、間近で見ながら思わせていただいています。

タグラインは「まるっと、水産のこと。」

ヒアリングを重ね、水産物を卸すだけではなくて、水産に関わることならなんでもやっているとわかりました。そして、この言葉は”丸水”が言ってこそ意味のある言葉となり、ユーモアがありながらも、まさにわかりやすく丸水さんの事業内容を伝えてくださっている言葉だな、と思います。

▲ 表紙。イラストが目を引くデザイン。一番下の階層が海、中央が大卸である丸水札幌中央水産株式会社、一番上が食卓というレイヤーになっていて、水産物と食卓を繋げ、支えている存在であることを表現しています。ひそかに、スポットライトをあてる、という意味も込めています。

開いてすぐ右面にメッセージコピーが出てきます。

▲ 中面①
▲ メッセージコピー

"魚離れ"という言葉もありますが、魚を食べるシーンは食卓だけではありません。外食、給食、ギフト、お土産、おやつ、BBQ、コンビニ…などなど、あらゆる食に「魚食」を広めることをモットーに制作いただきました。

タグラインやメッセージコピーはインナーブランディングにも繋がります。社員の皆さんにも、読んでいただく度に、原点に立ち返っていただけたら嬉しいなと思います。

デザインにあたり考えたこと:04
ポップで明るく、誰にでもわかりやすい表現

これまで水産業会が表現してきた世界観を避けるため、 水色に近い爽やかな青色をブランドカラーにしました。業界に新しい風を吹かせる新鮮さを表現しています。また、黄色との組み合わせにより、ポップな色合いで業界を確信していくイメージを持たせています。

▲ 中面②

そして実は、当初は全て写真を使用したいと考えていたのですが、コロナ禍の影響で撮影が遅れてしまったことから、代案としてイラストを使用することに。こんなイラストを描いてほしいというイメージがありながらも、身近に描ける方が思い浮かばず、Twitterでこんなツイートをしてみました。(想像以上にRTや、ご紹介などして頂き、みなさま本当にありがとうございました…!)

そして、「北海道イラストレーターズクラブアルファ」というプロのイラストレーターの全道組織があることを知りました。

母校が同じでまさにイメージに近いイラストを描かれていた、グラフィックデザイナー/イラストレーターの小林 龍一さんにイラストをお願いいたしました。素晴らしいイラスト、本当にありがとうございました…😭✨ (是非またお願いしたいです🙇‍♀️)

結果的に、今までの水産業界ではあまり見られない、新しさを感じさせる会社案内に仕上げられたのではないかと感じています。

また、写真はこちらもいつもお世話になっている、50mm 佐藤 匠さんにお願いしました!いつも素晴らしい写真を本当にありがとうございます…!

いつも言っている気がするんですが、こちらが少し伝えただけで意図を汲んでくださるし、常に頭フル回転で撮影してくださるので現場で柔軟に対応してくださるし、合間のお話も楽しいし、朝早くても付き合ってくださるし…いつも感謝しかありません。

パンフレットに使わせていただいた素敵すぎるお写真を何枚かご紹介させてください📷

市場を背景に実際の社員さんにお願いして撮らせて頂きました🙇‍♀️  お忙しい中ありがとうございました…!!
マグロを切り分けているところは迫力満点!
マグロのセリの様子。活気は肌で感じるものなのだな、と行って思う。いつまでもなくなってほしくない光景のひとつです。

そして、最初から最後まで根気強くやり取りしてくれた一平ちゃん、本当にありがとうございました…😭✨  ずっと生まれ育ったまちに暮らしていると、こういう出来事があるから面白いですね。同い年で前向きに挑戦しながら仕事に取り組む人が居ると、私も刺激をもらえるし、頑張ろう!と前向きなパワーをいただけます。

新しい取組に積極的な企業さんなので、水産物を使った商品開発を考えていらっしゃったり、何かコラボレーションの可能性を感じる!といった方はぜひ一度ご相談してみると良いのでは、と思います。また、毎年新卒採用やられていたり、インターンシップも積極的に行っています。市場で働くことや、水産業界に興味がある方は一平ちゃんにお繋ぎするので、お気軽にご連絡ください🐟✨


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 スキを押していただいたり、Twitterで感想をいただけると、とってもうれしいです。