生きていけないと思った日

なんとなくだけど、窓を開けてみた。
青空は広がっていたし、
湿度の高い風は今日も私の髪を揺らしている。

恋人が干してくれた洗濯物が揺れていて、
なんか愛おしかった。

みんな生きているし、
仕事をしてお金を稼いでいる。

当たり前のことを当たり前にできなくなった自分を見つけてしまった。
振り込み、仕事、掃除、洗濯、
満足にできない。
恋人は結婚しようと言ってくれているけど、
私と結婚して不幸になるんじやないかなって
そう思ってしまっている。
心が脆い、脆くなっている。
些細なことで泣けてくる。
ごめんねと謝られる度に、
謝らせた自分を嫌いになる。
もう生きていけないと思っている。

お金もない、余裕もない、
迷惑ばかりをかける人間には
生きている価値なんてなくて、
自分が許せなくなった。

きっと、また、
きっと。

あなたと結婚して当たり前の日常を、
なんの心配もなく、不安もなく生きていきたいだけなのに。

あなたの大切なお父さんお母さんに
嫌われてしまったら、
あなたの大切なお友達に
窮屈な思いをさせてしまったら。

もう私は生きていけない。


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