ゆめ
愛されてるはずだった
ゆめの中では
泣き言は許されない
愛されたい
それさえ我儘になる世界だった
生きていても幸せになる権利をみんなが持ち褪せているわけではなかった
許されない愛も
愛されない現実も
みんな幸せだけが正義だった
揺れない世界平和とか
あたりまえの幸せとかそういうの
そう言うのがわたしにとっての最悪最低の愛だった
みんな不幸になればいいと思っていたし
みんな幸せを逃して欲しいと思っていた
綿菓子みたいにすぐに溶けていく夢だけが現実で
どれもこれも冷めればただの最低な欲でしかなかった
親に愛してもらったきおくだけが
確かな日常
愛し方を知らない私とあなたの日常
また明日ね、が不確かな愛情
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