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西田の論壇:ゲームはいかに「ライブゲーム」になったのか

知財、IT産業、ネット、放送にまつわる問題や社会現象を分析、考察します。


「ゲームをどう作り、どう売るか」の手法は、時代の変化に伴い大きく変わっている。40年前はテープやフロッピーディスクだったものが、ROMカセットやCD-ROM/DVDになり、現在はオンライン流通がメインだ。

流通用メディアの変化が目につきやすいが、実際にはもっと巨大な影響がある。ゲームは売り方だけでなく中身や作り方まで、ビジネスモデルに規定される部分がある。だから、1985年に作られたゲームと、2000年に作られたゲームと、2020年以降に作られたゲームとでは、単に技術が進化しただけではない変化が存在している。

今回は、少しその話をしてみたい。ゲームにあまり興味がない人にも、ぜひ読んでいただきたい。なぜなら現在進行中の変化は、いわゆる「デジタルトランスフォーメーション」そのものであり、「サービス化とはなにか」という話でもあるからだ。

■物理メディアの時代と「解析データ」

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