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南治一徳さんに聞く「僕らはこうやってゲームを作ってきた」(05)


ゲーム開発会社・株式会社ビサイドの南治一徳さんとの対談は今回で5回目。前回の予告通り、あと1回追加で全6回としてお届けする。

この10年でゲームシーンは大きく変わった。スマートフォンとFree 2 Playの流れは極めて大きいが、それだけですべてが押し流されるのでもなく、インディータイトルを中心に新しい動きも広がっている。

そこに南治さんとビサイドはどう対応していったのか。今回はそこを聞いた。なお、彼らの最新の成果である「スーパーバレットブレイク」をぜひお試しいただければ、と思う。記事中にも示すか、以下にもリンクを掲載する(主にnoteの無料領域対策として)ので、ぜひ。(全6回予定)

・公式サイト

・Steam販売サイト


■PS2ローンチ時の思い出

西田:たしかに、生き残ってるところってお話を伺うと、「いや、運ですよ」というのは毎回言われて。もちろん、なんとかその場で努力するから繋がってるんだとは思うんですけどね。

ライターも完全にそうで、どんなネタがもらえるかとか、どんな人と会えるかなんて完全に運なので。そこで運が良ければ、まあ……。

だから今思うと、たとえば僕は久夛良木(健)さんの本を書いてますけど、あれもたしかたまたまプレステ2の発表会の案内が直接来て、見終わって「すげー」って思ったあと、夜中に「まあ受けてくんねえだろうな」といってFAX送ったら取材を受けてくれた、というのがすべてですもん、完全に。

南治:すごい!

西田:有楽町で発表会をやったじゃないですか、プレステ2って。あの発表会の夜ですよ、FAX送ったの。

南治:あれですよね、ばばーんと。

西田:そう。ばばーんとでっかくやって。あひるをぽちゃぽちゃさせてた時代ですよ。

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