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愛すべき土佐弁たち⑥「にゃーにゃーちゅーちゅーがーがーきーきー」

土佐弁と言えば、語尾が独特という特徴がありますね。

高知に来たとき、「動物の鳴き声みたいに、やかましいがやき」と、笑って教えてくれたのが、「にゃーにゃーちゅーちゅーがーがーきーきー」

「にゃー」は、「いかんにゃー」(だめですね)「こりゃ、めったにゃー」(これは、困ったですね)など、有名な「○○ちや」と同じ使われ方をします。
「ちや」は、語尾の音が強く上がりぎみで、バシッと言い切る感じですが、「にゃー」は、ためらうようなため息混じりのつぶやきっぽい感じでしょうか。

「ちゅー」は、「ちや」に並んで有名な土佐弁の語尾で、これを言っておけば、土佐弁ぽく聞こえる便利ワードです。「~している」の意味で、「食べちゅう(食べている)」「勉強しちゅう(勉強しています)」笑い話で、「今日の晩御飯は、シチューにしちゅう」というのがあります。

「がー」は、なかなか耳慣れるのに時間がかかる語尾で、「○○なんですか?」という疑問文に使われます。「行くが?(行きますか?)」「寝るが?(寝ますか?)」「そうなが?(そうなの?)」「やるが?(やりますか?)」標準語では、「が」というと、「~なのだが、~だ」という反対の接続詞みたいに使われるので、「○○なが?」と聞かれると、「○○なのだが、○○だ」といわれたのかと勘違いして、会話が止まってしまうことがたびたびありました。これも、使いこなせると土佐弁話してるなぁという実感がわく、難度が高いけどチャレンジしたい言葉です。ちなみに、言いきりの「が」だと「○○です」という意味になります。「行くが!(行きます!)」「食べるが!(食べます!)」語尾の上げ下げで使い分けます。

「きー」も有名な土佐弁の語尾のひとつ。「○○やき」とか、ドラマでもよく聞きますね。「○○です」という意味です。「行くき(行きます)」「あげるき(あげます)」という風に使います。「シチューに、しちゅう」みたいに「すき焼きが、好きやき」のようなダジャレがあります。

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では、「にゃーにゃーちゅーちゅーがーがーきーきー」の応用編いってみたいと思います。

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うちは、カラ松のファンやき青いパーカーを着ちゅうがで。

あのピンクのパーカーの子は、トッティーファンなが?

えいにゃー、うちピンクもほしいがよ。

おそ松さんは、声優さん超豪華ながやき!おそ松さんが載っちゅうアニメ雑誌は全部持っちゅうで。

うちなんか、コス衣装全員の持っちゅうき!

えーマジ、すごいにゃー!ってか、パーカーだけやいか!

ウィッグもあるき!

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だいたい、分かっていただけましたか~。なぜ、おそ松さんなのかは、特に意味ナシです。私はカラ松ファンですが、十四松の声優の小野大輔さんは高知出身なんですよ~。

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