外出禁止17日目~サッカーから学ぶ<後編>~

おはようございます!

ロンドンは暖かい春の季節がやってきました。しかし外出禁止は続きます。

今日は先日の後編になります。

サッカーでは、’相手より多く点を取って勝つ’

では、わたしたちの人生では、’生き抜くこと’

と考えます。先祖代々、奇跡の積み重ねで私たちの存在があります。私たちの使命は、生き抜くことです。’自然の死’に向けて全うして生き抜くことが大前提となります。そのために自分という存在をつくりあげる必要があります。

生き抜くためには戦略が必要です。自分自身のあらゆる情報を知っておくことが望ましいです。何の分野に強くて、何の分野に弱いのか。自分はどういう性格なのか、どういう時に最大限のパワーを発揮できるのか。当然、他者についても知る必要があります。どういう性格で、自分にない特徴は何か、彼らから盗める強みは何か、そうして社会の全体像を把握していきます。生き抜くためには、絶対的な武器、他の人が自分には及ばないようなものがあることが望ましいです。それは専門的知識やスキルでなくてもいい。「これが私の特徴です」と自信を持って言えるものがあることで、他者から必要とされたり、他者に幸を分けることができるかもしれません。また、対応力も重要です。多くの人が同じように’生き抜くため’に社会を便利化していきます。同時に問題も発生します。瞬く間に変化する社会の流れに対応し、その中でただ一人しかいない自分の存在の長所を存分に生かすことができるか。社会の変化に対応するためには、様々な選択肢、判断材料を持っていることが望ましく、幅広い知識が引き出しとなります。だからこそ、勉強をすること、研究をすることは大切だと言われるのかもしれません。そして対応する中にもブレない自分の武器を持ち、磨き上げること。心情のブレは不安や葛藤を生みます。壁にぶつかった時には、協力を求められる仲間・同志がいることで壁を乗り越えやすくなります。

もちろん、はじめから「私はこうなりたい」と明確に考えている人はそう多くないと思います。今では、多くの人生における成功者が著書を出版したり、SNS等で発信したりとモデルケースが多くあります。自分の武器と性格と向き合って、そして多くのモデルケースを参考にして、自分が自信を持って戦っていける環境や戦っていきたい土俵を選択することが大切だと考えます。もちろん、未開拓の地に足を踏み入れることも素晴らしいことです。

人生、一人では生き抜けません。自分で何かをやり遂げていると思っても、その裏には、その裏の裏には、必ず誰かが自分自身に影響や、援助を与えています。手を差し伸べています。これが人生のいいところであり、多くの人と協力し、成し遂げた時の達成感、「ありがとう」と言われたときのうれしさ、初めて誰かのために貢献して手に入れたお金で食べるごちそうなど。誰かに何かを与える、あるいは何かを受け取ることで起こる「ありがとう」の感情。これが最高の瞬間ではと思います。

ただ、気を付けておきたい点として、人はうまくいっている時ほど油断します。そういう時に思わぬ事故にあったり、普段は注意を向けているところに意識がいかなくなります。そういったときに致命的なミスが起こりやすいと考えます。上手くいったときほど、気を引き締めるべきです。

ここまでは先日のサッカーからの学びとリンクさせて考えた、’ひと(個人)’のケースの場合です。

では、最後に、

なぜ、相手に勝つのか、勝ちたいのか

なぜ、生き抜くのか

ここは最も重要な部分です。

なぜなら、勝った時・人生の終わりに近づいたとき、

「あれ、そういえばここまで来たけど、何のために戦ってたんだろう、何のために生きていたんだろう。」

虚無感に陥ってしまうからです。

高校生の時、はじめはただ「日本一になりたい」と考えていました。

当時東京都の高校に通っていて、都内のサッカーが上手い中学生の多くが都外の強豪校に進学していました。東京都よりも選手権に出やすい、プロになりやすいという傾向があったのかもしれません。入学当初、わたしもその事実を知っている程度でした。

ありがたいことに高校サッカー選手権を経験させていただいて、’東京都代表’を意識するようになりました。どうやったら’東京都’のチームとして中学生や小学生に「東京でサッカーを続けたい」と思わせることができるか、と考えるようになりました。そのためには、勝つことで”結果を示すこと”、そしてそのプロセスがものすごく重要になります。これが私の高校3年生の時にずっと思っていたことです。これこそが「なぜ勝つのか、なぜそのサッカーで勝つのか」という部分です。

人生も同じで、なぜ生き抜くのか。

それは、各々の考えがあるはずです。
わたしは、「奇跡の積み重ねで今ある命を継承するとともに、自分と世代の違う若者に、より豊かで快適な生活を送ることができるように知識や経験を伝え続ける」ためです。伝え続けるためには生き抜かなければなりません。人生を終えるときに、社会の状況に安心して幕を閉じることが理想です。その社会の状況を作るのは私たちや私たちの息子、孫世代であり、今の社会と説得力を持って比較できるのは私たち世代です。歴史は積み重ねです。

みなさんは
「なぜ勝ちたいですか」
「なぜ生きるのですか」


では、ありきたりな質問で今日のnoteを締めます。


無人島に何かひとつ持っていくとしたら何を持っていきますか。


わたしの考えは次のnoteで明かします。

では、ロンドンは4月10日から4月13日までイースターホリデーです。


良い週末を!!

9th of April, 2020


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